ニンテンドースイッチのProコントローラー(純正品)でゲームをしていると、スティックを触っていないのにキャラや画面が勝手に動いたりしてお困りではないですか?
ドリフト現象と言われている症状はアナログスティック基板が誤作動しています。
スティックの症状を一時的に直すには、掃除やセンサー交換などの方法もあります。
しかし根本的に直すにはアナログスティック基板の交換が必要です。
スティック部分を交換することによって新品同等の寿命になります。
僕はゲーム機やコントローラーの修理をしていて、ネットショップを経営しております。
今までの修理経験(プロコン修理実績1000台以上)を基に初めて自分でプロコンのスティックを修理してみようと考えている方に向けて書いております。
もしも自分で修理はしないで修理に出すことを決めている方は別記事【スイッチ プロコン(純正品)スティック修理 最も安く修理する方法】のこちらで詳しく説明しております。
この記事では
・ 修理前の動作テスト(本当に壊れているか)
・ 修理に必要な道具
・ 正しい修理のやり方(どの修理方法が最適か)
・ 正しい掃除のやり方
を説明します。
この記事を読むと
・ プロコンのスティックが壊れているかどうかわかる
(別のコントローラーが壊れている可能性)
・ スティック修理に必要な道具や部品がわかる
・ 症状によっての最適な修理方法がわかる(掃除、スティック交換、センサー交換)
・ 正しい掃除のやり方がわかる
・ 自分で修理する成功率が上がる
上記のメリットがあります。
スティック交換をする前に必ず動作確認をしてください。
この記事を読む前と読んだ後ではスティック修理の成功率が大きく変わりますので、出来れば自最後まで読んだ上で修理してほしいのですが・・・。
具体的なスティック交換の分解方法などの手順だけが知りたい方は、こちらの記事【プロコンスティック修理 最短で安全な分解方法を図解解説!!】で分解、組み立て、修理後の動作テストのやり方を解説しております。
また、プロコンのスティック交換作業(はんだ作業)の工程だけが知りたい方はこちらの記事【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】をご覧ください。
プロコンのスティック修理の情報
プロコンのスティック修理方法は数年前からプロ、セミプロ、素人、問わず色々な方がブログ記事や動画などで丁寧に解説されております。
しかし・・・
・ その場しのぎ(エアーダスターなど)の修理方法
・ 余分な箇所まで分解している(失敗するリスクが増える)
・ 動画はブログのようにリライト(書き直すこと)できないため情報が古い
改めて見るとプロコン修理を毎日のようにやってきた自分にはこのように感じます。
修理と言うのは最初は未完成で、数をこなしながら完成していきます。
分解する必要のない所や、気を付けるべきところにも気づいてきます。
そこで『初めてプロコンのスティック修理をやる方』に向けて失敗しないための修理方法を説明していこうと思いました。
修理前にスティックの動作テスト
修理前にプロコンのスティックの動作テストをして本当に壊れているか、どういった誤作動をしているかを調べます。
本当にプロコンスティックが壊れているのか?
Switchのコントローラーは無線でつながります。
プロコンでゲームをしている時に
・ ジョイコンや他のプロコンなどが、無線でつながっている
・ ジョイコンを本体に接続したまま
この状態だと、操作しているプロコン以外のコントローラーのスティックが、誤作動している可能性があります。
修理をする前にプロコンのスティックが壊れているかを確認しましょう。
スティック不良の確認の仕方
Switch本体のスティック補正画面で各スティックの動作を確認しましょう。
動作確認の方法
① Switch本体の設定
④ プロコンの誤作動してるスティックを倒しこむ(本体アップデート前はスティック押し込み)
下の画像の画面になったらXボタンは押さないで各方向にスティックを倒して正常に動くか確認してください。
正常に動作しなければ、そのプロコンのスティックが壊れています。
動作が問題なければ他のジョイコンやプロコンのスティックが壊れていて無線でつながっている可能性があります。
同様に、他のコントローラーの動作確認をしてみてください。
症状による修理方法
基本的には部品(アナログスティック基板)の交換が、完璧に直るので一番お勧めなのですが、症状によっては他の修理方法もあります。
接点復活剤、エアーダスターの清掃
「プロコン スティック修理」などで検索すると、接点復活剤で直ったという情報がたくさんあります。
前提として、接点復活剤やエアーダスターなどでは一時的に改善することはあっても根本的には直りません。
しばらくすると再発することがほとんどです。
しかも間違った掃除のやり方の情報がたくさん出回っておりますので、改めて掃除のやり方を紹介します。
プレイ時間や症状によっては有効
スティック基板の寿命は経年劣化、プレイ時間、保管状態、使い方、部品の「あたり」「はずれ」など様々な要素で変わってきます。
しかし、新品を購入してプレイ時間が500時間以内で症状が軽症だったら掃除する価値はあるかもしれません。
アナログスティックの掃除のやり方
掃除に必要な物
上の画像の状態まで分解します。
分解方法がわからない方はこちら ※ 上の画像の状態まで分解出来たら戻ってください。
① エアーダスターでスティック内の白い粉や埃などを取り除く
最初は必ずエアーダスターです。いきなり接点復活剤を付ける方がいますが絶対にやってはいけません。
② スティックを無水エタノールで洗浄する(特にセンサー近辺)
この辺りです↓上の画像のノズルの付近(2つのセンサー箇所)に無水エタノールを付けてください。
スティックを上下左右に動かして浸透させてください。
③ エアーダスターで無水エタノールを飛ばす
④ 接点復活剤をセンサー付近に少しだけ付ける 付けすぎ注意!(一滴垂らす程度で十分)
スティックを動かして浸透させてください。
⑤ エアーダスターを吹く
以上です。
軽症の場合はこれで直ります。
直らなければスティック基板を交換してください。
しばらくして再発した場合はこれ以上掃除しても無駄ですので交換してください。
スティックセンサーの交換
先ほどの補正画面で誤作動があれば、基本的にはアナログスティック基板を新品に交換するのが最善の方法です。
しかし、誤作動はスティックセンサーを交換する方法もあります。
少しでも簡単に、できるだけ安く修理したいという人向きです。
上下方向のみ、左右方向のみの誤作動で有効
アナログスティック基板には1つのスティックに2つのセンサーが付いています。
上下センサーと左右センサーです。部品は共通です。
つまり上下方向だけ動きがおかしいときは、上下センサーのみ交換すれば、正常に動くようになります。
逆に、左右方向だけ動きがおかしいときは、左右センサーを交換すれば直ります。
長い目で見るとスティック基板ごとの交換がお勧めですが、センサー交換は比較的簡単に直せます。(はんだ作業有)
センサー交換よりスティック基板交換がおすすめの理由
考え方にも寄りますが、長い目で見るとセンサー交換はスティック基板交換と比べるとデメリットがあります。
センサー交換とスティック基板交換を比べてみると・・・
センサー交換のメリット
・ 部品代が安い
・ 交換作業が簡単
センサー交換のデメリット
・ 近いうちにスティックの他の箇所が壊れてしまう可能性が高い
(上下センサーだけ交換した場合は左右センサー、押し込みボタン等)
・ 上下センサー、左右センサーの両方を交換するぐらいだったら、スティック基板ごと交換した方が良い(手間や部品代を比べてもほとんど変わりません)
各センサーを交換するとその部分は直ります。
しかし、スティックセンサーは消耗品です。上下センサーが壊れる時は左右センサーも近いうちに壊れます。
以上のことを踏まえた上で、センサー交換で修理したい方はこちらの記事【プロコンのスティックセンサー交換方法!スティック交換よりも簡単!】でセンサー交換のやり方を解説しておりますので、宜しければご覧ください。
ネットショップでProコントローラーのスティックセンサーを1つ150円(税込)で販売しておりますので、宜しければご利用ください。
※ 別途送料がかかります。
※ これはスイッチのプロコン(純正品)専用のスティックセンサーです。
他のコントローラーでは正常に動作しません。
プロコンスティック修理に必要な物
プロコンのスティック基板交換、センサー交換に必要な部品、工具を用意しましょう。
スティック基板交換に必要な物
必須の物
・ アナログスティック基板(不良品が多い) オススメはこちら Yahoo!ショッピングはこちら
※ 押し売りはしませんが、他のサイトの物は不良品が多いです。
・ 軸が長めのプラスドライバー(ネジの箇所により#0と#00を使い分けることを推奨します) お勧めはこちらの+0と+00
※ 軸が短いと開けれないネジがあります
・ はんだ
・ はんだごて
・ はんだ吸い取り線(お勧めは3mm)
・ はんだフラックス(ペースト状のフラックスを推奨 模倣品に注意)
・ 低融点はんだ(部品取り外し用)
・ はんだ吸い取り器(電動の物 便利ですが高価なので非推奨)
・ 無水エタノール
※ 低融点はんだ、はんだ吸い取り器、どちらか一つで問題ありません。
はんだ吸い取り器は高価ですので、低融点はんだがお勧めです。
必須ではないがあると便利な物
・ ピンセット
・ はんだ吸い取り器(安価な物 通称すっぽん)
・ 綿棒
※ アナログスティック基板はAmazon、楽天、フリマなどで売っておりますが不良品が非常に多いので気を付けてください。
アナログスティック基板の不良品については、こちらの記事【プロコンのスティックを交換したら補正が出来なくなる!?】で詳しく説明しておりますので宜しければご覧ください。
どこで買ったらいいのかわからない場合は、ネットショップで販売している
をご購入ください。
※ スイッチのプロコン(純正品)専用のアナログスティック基板です。他のコントローラーでは装着できたとしても正常に動作しないことがあります。
まとめ
今回の記事では
本当に壊れているのか、どのスティックが壊れているのかを確認
② スティック基板交換かセンサー交換か
基本的にスティック基板ごとの交換がオススメ どうしても簡単に安くすませたい方はセンサー交換
③ 交換に必要な部品や工具をそろえる
と言うことを説明させて頂きました。
プロコンの分解、組み立て、修理後の動作テストのやり方は、こちらの記事【プロコンスティック修理 最短で安全な分解方法を図解解説!!】で解説しております。
また、プロコンのスティック交換作業(はんだ作業)の工程は、こちらの記事【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】で解説しております。
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