ニンテンドースイッチのProコントローラー(純正品)の、スティックをさわっていないのに勝手に動いたりする誤作動の症状(ドリフト)でお困りではありませんか?
その症状はアナログスティック基板を交換すれば直ります。
しかし・・・
・ 自分で修理をしたいけどアナログスティック基板の交換は難しそう・・・
・ 分解は出来るけどはんだ作業に慣れていないから自信がない
そんなあなたにお勧めな修理方法が、スティックセンサー交換になります。
はんだ作業は必要ですが、スティックセンサーの交換は比較的簡単です。
スティックセンサーは1つのスティック基板に2つのセンサーが付いております。
・ 上下方向だけの誤作動
・ 左右方向だけの誤作動
上記の場合はスティックセンサー1つ交換するだけで改善されます。
※ ニュートラルの位置が物理的に大きくなってドリフトする場合はスティックごと交換しないと直りません。
アナログスティック基板と比較した際のメリットデメリットがこちらになります。
センサー交換のメリット
・ 部品代が安い
・ 交換作業が簡単
・ 直る(当たり前)
センサー交換のデメリット
・ 近いうちにもう1つのセンサーが壊れてしまう可能性が高い
(上下センサーを交換した場合は左右センサー、左右センサーを交換した場合は上下センサー)
・ 押し込みボタンやスティックの物理的な動作(引っかかりがあったりギシギシなる)は直らない
・ 交換作業が必要(当たり前)
修理前の動作テスト
修理前にスティックのどこが悪いのかを確認していきます。
動作テストのやり方
Switch本体の電源を入れてホーム画面から以下の操作をしてください。
② コントローラーとセンサー
③ スティックの補正
④ プロコンの誤作動してるスティックを倒しこむ(本体アップデート前はスティックボタンを押し込む)
上の画像の画面になったらXボタンの補正はしないでください。
各方向にスティックを倒して動作を確認してください。
問題なければ他のジョイコンやプロコンのスティックが誤作動している可能性があります。
正常に動作しなければスティック基板のセンサーが壊れています。
② 上下方向は正常に動作するが左右方向が誤作動する
③ 左右方向、上下方向ともに誤作動する
④ 上下左右とも正常に動作するがニュートラルの位置が物理的に大きくなりドリフトする
スティックセンサー交換に必要な物
必須の物
・ プラスドライバー(#0推奨)
・ アナログスティックセンサー
・ はんだ
・ はんだごて
・ はんだ吸い取り線(お勧めは3mm)
・ はんだフラックス
・ マイナスドライバーもしくはヘラ
必須ではないがあると便利な物
・ ピンセット
・ 低融点はんだ
・ はんだ吸い取り器(安価な物 通称すっぽん)
・ 無水エタノール
・ 綿棒
☆ スティックセンサー(2個)と低融点はんだ(3センチ)のセット販売498円(税込)もしておりますので、宜しければご利用ください。
低融点はんだの必要性について
スティックセンサーがはんだ付けされている箇所は3ヶ所です。
この3ヶ所を同時に溶かさないとセンサーが外れないので、低融点はんだがある方が外しやすいのは間違いありません。
はんだ作業に慣れている人にとっては必要はありませんが、はんだ作業をあまりしたことのない初心者の人にとっては難なく外すことが出来て失敗するリスクが減ります。
スティックセンサー(2個)と低融点はんだ(3センチ)のセット販売498円(税込)もしておりますので宜しければご利用ください。
ネットショップの低融点はんだの安全性や自作などに興味のある方はこちらの記事【プロコンのスティック交換に便利な低融点はんだ!!自作はできる?】で詳しく説明しております。
スティックセンサー交換方法
まずはプロコンを分解していきます。
下の画像のように、メイン基板のネジを外して基板を外せる状態まで分解してください。
分解方法はプロコン分解をご覧ください。
センサーの取り外し
左スティックの左右センサーの交換を例に挙げますが、どのセンサーもやり方は同じです。
スティック基板とセンサーの間に、ヘラやマイナスドライバーなどを少しだけ突っ込んで軽くこじて隙間を作ってください。
このくらいの隙間を作ってください↓↓
隙間が出来たら爪を入れて軽く引っ張ると簡単に外れます。
↓↓このような状態になればOKです。
ハウジングから基板を外して裏返します。
基板の取り外しはこちらを参考にしてください。
連結ケーブルは、基板の外側に出してください。
センサーを固定している3ピン(下の画像の赤で囲っている所)に、はんだフラックスを塗ります。
下の画像のようにはんだごてを当てながら下からセンサーを基板の裏側から引っ張ると取れます。
※ 3ピン同時にはんだごてをあてないと外れません。画像のように、はんだごてを寝かせてください。
低融点はんだを使った簡単な外し方
なかなか取れない方は、低融点はんだを使うと簡単に外せます。
センサーを固定している3ピンにフラックスを多めに塗って、1センチほどの低融点はんだを乗せます。
上の画像の状態ではんだごてを2~3秒当てていると、自然にセンサーが抜けていきます。
はんだごてを当てていても外れない場合は、裏側からセンサーを軽く引っ張るとすぐに抜けます。
掃除
外した箇所をはんだ吸い取り線ではんだを取り除きます。
下の画像のようにはんだ吸い取り線を持っていき、はんだごてを上から押さえるように当てます。
小手先は寝かせて2~3秒ほど当ててください。
こんな感じになればOKです↓↓
はんだを除去したら無水エタノールを綿棒にしみ込ませて掃除します。
はんだボール(周辺に残ったボール状のはんだ)などが基板に残っていないかチェックしましょう。動作不良の原因となります。
掃除完了です↑↑
センサー取り付け
掃除が終わったら新品のセンサーを取り付けます。
取り付け前にやること
・ センサー裏側の向きの確認
下の画像の正しい向きにしてください。
※ 逆向きの状態で取り付けると正常に動作しません。
・ ピンを少し曲げる
そのままの状態だと基板に入れずらいので、あらかじめ下の画像のように3ピンとも少し曲げておいてください。
センサーを基板に取り付け
センサーの3ピンを基板の穴に入れてください。
奥まで入ったらセンサーを矢印の方向に持っていき、スティックに固定してください。
センサーのボッチ(下の画像の赤丸で囲っている部分)が潰れてしまってハマらなくなることがあります。
潰れてしまったボッチ部分はニッパーなどで取り除いてください。
センサーとスティックに隙間ができないようにきっちり入れてください。
※ 中途半端な入れ方だと正常に動作しません。
センサーをセット出来たら3ヶ所はんだ付けします。
隣のピンとくっつかないように気を付けてはんだ付けしてください。
はんだ作業が未経験の方は簡単な説明ですが、【はんだ付けのやり方(初心者向け)】を参考にしてください。
掃除
はんだ付けが終わったら掃除します。
無水エタノールを綿棒にしみ込ませて軽くこすってください。
はんだボールなどが付いていないか確認してください。
無事にセンサーを取り付けれたら【初めてのプロコンスティック修理 分解方法を図解解説!!】のプロコンの組み立て、動作テストをしてください。
最後に
以上でスティックセンサーの交換作業は終わりです。
スティック交換と比べると比較的簡単に出来るのではないでしょうか。
作業の流れを見て自分には無理そうだと思われる方はネットショップでスティック交換の修理をしておりますので宜しければご利用ください。
これはセンサー交換ではなく、スティック交換の修理になります。(センサーのみの交換修理はやっておりません)
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