ニンテンドースイッチの買ってはいけない修理用部品 故障原因は他に有

買ってはいけないアイキャッチ画像 スイッチ本体

ニンテンドースイッチは壊れやすい機器で有名です。

ジョイコンのスティックドリフトに関連する問題が原因で、ニンテンドースイッチが「最も壊れやすい製品」の不名誉な受賞をしてしまったこともあります。

賞

不名誉な受賞をしてしまうぐらい売れているという証明でもあるのですが・・・

よく壊れる機器だから修理代もバカになりません。
自分で修理をするという人も増えてきています。

安く済ませるために部品を購入して交換修理をすることもあると思います。

 

しかし部品や故障箇所にによっては購入してはいけないものがあります。

 

そこで今回は修理者からみて

・ この部品は買わない方が良いという部品の紹介

・ 症状によっては買わない方が良い部品

・ 症状によっては買う必要がない部品

など、修理に使う部品について詳しく説明していきます。

 

ニンテンドースイッチの故障でお困りの方は、この記事を最後まで読むことで・・・

・ 無駄な部品を購入しなくて済む

・ 不良品を購入しなくて済む

・ 高額な部品を購入して修理するより修理に出すことで安く修理出来る

以上のメリットがあります。

Switch本体、ジョイコン、プロコンなどの故障でお困りの方は、自分で部品を買って修理するべきか修理に出すべきかの目安になりますので是非最後までご覧ください。

この記事のニンテンドースイッチは旧型モデルのスイッチです。

有機ELモデルではありません。

 

 

スイッチ SDカードスロット

SDカードスロット

ニンテンドースイッチのSDカードが認識しなくなる故障が非常に多いので、この部品を交換すれば直ると勘違いして購入する方がたくさんおられます。

しかし大半の故障はこの部品を交換しても直りません。
本体のメイン基板側のSDカードスロットコネクターが破損しているからです。

SDカードコネクターピン抜け

上の画像はわかりやすい壊れ方をしていますが、顕微鏡で見ないとわからないはんだクラック(はんだにヒビが入り通電しない状態)の方が多いです。

SDカードが認識しなくてこの部品を購入しようか考えている方は絶対に購入しないでください。
購入前に必ずこちらの記事【ニンテンドースイッチSDカードを認識しない原因は構造上の欠陥!!】を読んでください。

SDカードスロットを購入しても98%ぐらいの確率で無駄になります。

僕が経営しているコントローラー修理Preludeでこの修理依頼がとても多いです。
修理依頼の半分以上の方は、SDカードスロットを購入して交換したけど直らなかったという人です。

こういった無駄な買い物はしないようにしてください。

SDカードが認識しなくてお困りの方は、修理をしておりますので宜しければご利用ください。

SDカード認識不良の修理 3980円(税込)
ヤフー店はこちら
※ 別途往復の送料がかかります。

 

※ SDカードを逆向きに入れたり斜めに入れたりしてカードスロットのピンを曲げたり折ったりした場合はSDカードスロットを交換すれば直ります。

こういった特殊なことをしてSDカードが認識しなくなった場合は、SDカードスロットを購入してて交換すれば直る可能性が高いです。

当店ではSDカードスロットの部品は販売しておりません。
※ 無駄な買い物になるため

スイッチ タッチパネル

スイッチタッチパネル

ニンテンドースイッチのタッチパネルの反応が悪くなったので、タッチパネルを購入して交換する方がおられます。

しかしタッチパネルを交換しても直らないことがほとんどです。

大半はタッチパネルが壊れている訳ではなくゲームカードスロット基板が壊れています。

ゲームカードスロット基板

そのためタッチパネルを交換しても直らないのですが、以下のような壊れ方をした場合はタッチパネルを交換すれば直ることがあります。

・ スイッチ本体を落として液晶が割れてしまって、液晶が割れた付近だけの反応がなくなった
・ 他の箇所は正常に反応する

このような特殊なパターンで反応しなくなった場合は直る可能性があります。

旧型スイッチ(有機ELモデルではないスイッチ)のタッチパネルは2種類あります。
購入の際はお間違えの無いよう気を付けてご購入ください。

・ 初期型のスイッチ(HAC-001)
・ バッテリーの持続時間が長くなったマイナーチェンジモデル(HAC-001(-01))

この2つのモデルによってタッチパネルの種類が違います。

自分のスイッチがどちらのモデルかわからない場合は下の画像の赤で囲まれた所がHAC-001HAC-001(-01)かを見て判断してください。

HAC-001

拡大画像↓HAC-001拡大

 

当店でタッチパネルは販売しておりません。
他の店の販売ページで2種類のタッチパネルのことに触れていない場合、その店では買わない方がいいでしょう。

間違ったタッチパネルを付けると、ゲームカードスロット基板が壊れていなくてもほとんどの箇所が反応しなかったり、タッチしていないのにタッチセンサーが暴走しまくることがあります。

スイッチ ゲームカードスロット単体

カセットスロット単体

ニンテンドースイッチのゲームカードが読み込めなくなってゲームカードスロットを購入して交換する方がおられます。

ゲームカードが読み込めなくなる原因の60%ぐらいはゲームカードスロット基板が壊れています。(タッチパネルの故障と同様)
残りの40パーセントぐらいがゲームカードスロットの

・ ピン折れ
・ ピン変形
・ 接触不良

が原因です。
このスロット自体の故障の場合のみゲームカードスロット単体の交換で直ります。

スイッチライトは購入して問題なし

スイッチライトはゲームカードが読み込めなくなった場合はゲームカードスロットのみを交換することで直ることが多いです。
(ゲームカードスロット基板が壊れることが少ないため)

※ 交換は、はんだ作業がありカードスロットを取り外すのが難しいです。
パターン剥離がしやすいため低融点はんだ必須です。

 

はんだ作業に自信のない方でスイッチライトを自分で修理するには、ゲームカードスロット基板の交換が比較的簡単です。

スイッチライト カセットスロット基板

スイッチライトのソフト読み込み不良でお困りの方で接触不良の故障はこちらの記事【スイッチライト ソフト読み込まない! 無料で直せる超簡単な方法!!】を読んで掃除すれば直ります。

スロットピンの折れや変形などで故障した場合はこちらの記事【スイッチライト ソフト読み込まない2つの分解修理方法 完全図解】で「スロットの交換方法」「スロット基板の交換方法」を解説しております。

スイッチ ゲームカードスロット基板

ゲームカードスロット基板

ニンテンドースイッチのゲームカードが読み込めなくなる原因は、このゲームカードスロット基板、もしくはゲームカードスロットが故障していることがほとんどです。

正常なゲームカードスロット基板に交換することで直ります。

しかしこの部品を購入することはあまりオススメできません。

・ 部品の値段が高額で不良品も多い
・ タッチパネル同様にモデルによって部品が違う
(HAC-001)(HAC-001(-01))
・ メーカー修理が比較的安い
・ 自己修理のリスク

上記の理由により自分で購入して修理するにはリスクが高い上にメリットもありません。

部品が高額で不良品が多い

ゲームカードスロット基板の相場が4000~6000円ぐらいです。
しかも不良率が高いです。

モデルにより部品が違う

タッチパネル同様にモデルによって部品の互換性がありません。
販売店もそのことをわかっていないことが多いです。

メーカー修理の値段

ゲームカード読み込み不良のメーカー修理が4950円です。片道の送料は自分で支払わないといけないのでおよそ5500円ほどで修理出来ると思います。

このことを考えると不良品の多い部品を購入して自分でわざわざ修理をするメリットはありません。
※ メーカー修理でデータが消えるかどうかはわかりませんので、メーカーにお問い合わせください。
他の修理会社で修理すると通常データは消えません。

自己修理のリスク

自己修理のリスクについて

失敗しても誰も保証してくれません。
修理を失敗すると部品代も無駄になるし修理失敗した機器を修理会社に頼むと正規の修理代金よりも高額な修理代金(故障状況によります)がかかります。

コントローラー修理Preludeではゲームカードスロット基板の在庫がないためニンテンドースイッチのゲームカード読み込み不良の修理は現在やっておりません

ゲームカードスロット単体の交換かスロット基板の断線部分をジャンパー処理すれば95%ぐらいの確率で直ります。

しかし残りの5%は、スロット基板のチップが破損しておりスロット基板ごと交換しないと直らないことがあります。

そのため他の修理のついでに診てほしい場合は受けることもありますがゲームカード読み込み不良修理を単体では受けておりません。

ジョイコンアナログスティック

ジョイコンのアナログスティックは、基本的に正常に動作する部品がほとんどです。

しかし裏の形状により不良率や耐久性などが変わってきますので、裏の形状を見て購入してください。
裏の形状の画像がなかったり裏の形状について何もふれていない販売店は安くても避けてください。
交換すればおそらく正常に動作しますが、誤作動の再発が早くなる可能性が高いです。

詳しくはこちらの記事【ジョイコンのスティック部品はどれが正解? 井形?第4世代?】をご覧ください。

ジョイコンのスティック部品はどれが正解? 井形?第4世代?
ジョイコンのスティックを修理する際に、売っているスティックの部品の裏側(アルミフレーム)を見ると、様々な形状の物があります。H型、井形、第〇世代などどれを選んでいいか迷っている方に正解をお教えします。

プロコンアナログスティック

プロコンのアナログスティックは不良率がかなり高いです。
※ 正確にはプロコンとは違うコントローラーのスティックや、違うコントローラーのセンサーが付いているスティックをプロコン用として売られていることが多いです。

不良品のアナログスティックに交換すると微妙な操作が出来なくなったり交換後のスティック補正が出来なくなったりします。

詳しくはこちらの記事【プロコンのスティックを交換したら補正が出来なくなる!?】で説明しておりますので宜しければご覧ください。

プロコンのスティックを交換したら補正が出来なくなる!?
スイッチのプロコンでスティックが勝手動くドリフト現象。この症状はスティック基板の交換で直ります。しかしプロコンのスティック基板は不良品が数多く出回っています。何故不良品が出回っているのか、失敗しないためのスティック基板の選び方を解説していきます

まとめ

基本的には

・ SDカードスロット
・ ゲームカードスロット単体
・ タッチパネル

これらの部品は不良品が多く流出している訳ではありません。
部品が壊れている訳ではなく他の箇所が壊れているために、無駄な買い物をしてしまう可能性が高いです。
本当にこの部品が壊れていることがはっきりとわかっていて購入するのは全く問題ありません。

 

・ ゲームカードスロット基板
・ プロコンアナログスティック

この2つの部品の不良率は高いので慎重に選んでご購入ください。

ゲームカードスロット基板は自分で購入して修理するよりもメーカー修理、または修理会社での修理をオススメします。

プロコンのスティックはコントローラー修理Preludeのスティックを購入して頂ければ間違いありません。

プロコンアナログスティック基板

・ ジョイコンアナログスティック

ジョイコンのアナログスティックは裏の形状が第2世代(井形)か第4世代(最新型)を選んで購入すれば問題ありません。

最後に

修理部品と言うのは部品の「アタリ」「ハズレ」はもちろんのこと、同じ箇所の故障でも症状によっての修理する所が変わることがたくさんあります。

今回紹介した部品だけでなく、他にもこういった部品は有りますので部品を購入前に十分な予習をしてから購入を検討、または修理に出すことをオススメします。

 

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