ニンテンドースイッチのジョイコンは壊れやすいコントローラーです。
中でもスティックのドリフトは最も多い故障です。
ジョイコンを1年以上愛用しているほとんどの人は、壊れた経験があるのではないでしょうか?
またジョイコンはスティックだけではなく他にも壊れやすい箇所があります。
ジョイコンが壊れたので、自分で修理しようかプロに頼むもうか悩むことはありませんか?
ジョイコンのRボタンが壊れた・・・。
スティックは自分で修理できたけどRボタンもできるかな?
こういった悩みに、2000台以上のジョイコン修理実績を持つ管理人が、ジョイコンの修理箇所ごとの難易度を解説していきます。
しかし修理の難易度は、過去の修理経験や性格的な向き不向きなどによって、感じる難易度や成功率が変わってきます。
そこで今回は、修理を全くやったことがない人が、修理する前に修理方法の動画などで何度も予習をしてから修理をすると仮定して
・ 自分で修理できるレベルか?
・ プロに頼むべきか?
と言うことを故障箇所ごとに解説していきます。
この記事を読むと
・ ジョイコンの各箇所の壊れやすさがわかる
・ ジョイコンの各故障箇所の修理難易度がわかる
・ 自分で修理できるかどうかの目安がわかる
・ 修理の際に誤って壊しやすい箇所がわかる
・ 難しい修理に手を出さないで済む(壊さないで済む)
上記のメリットがあります。
修理しようか悩んでいる方に、参考にしてもらえればと思います。
ジョイコンのスティック修理を初めてやろうとお考えの方は、こちらの記事【Switchジョイコンのスティック修理は自分で出来る??】で解説しておりますので参考にしてください。
ジョイコンの壊れやすさと難易度
ジョイコンの各故障箇所の難易度を10段階で表していきます。
・ 壊れやすさ10段階評価(★が多いほど壊れやすい)
・ 修理難易度10段階評価(★が多いほど難しい)
スティック修理
壊れやすさ ★★★★★★★★★★
修理の難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
スティック修理はジョイコンの中でも、最も壊れやすく最も簡単な修理です。
アナログスティック基板を交換すると直ります。
アナログスティック基板の裏側の形状について詳しく解説している記事【ジョイコンのスティック部品はどれが正解? 井形?第4世代?】がありますので、自分で修理を考えている方は部品購入前にご覧ください。
SL/SRボタン(通信ランプ)修理
壊れやすさ ★★★★★☆☆☆☆☆
修理の難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
SL/SRボタンはケーブルが長すぎて、折り目が付いてしまうために、金属疲労で断線してボタンが反応しなくなったり通信ランプが光らなくなったりします。
修理はこの下記の部品を交換することで直ります。
不良品ではありませんがボタンが固い物が売られていることがあります。
商品レビューなどを参考にしてご購入することをお勧めします。
※ 左右のジョイコンで部品が違いますのでご注意ください。
コントローラー修理Preludeの値段
・ SL/SRボタンの修理(左右どちらか片方) 980円(税込)
※ 部品は販売しておりません。
● SL/SRボタンケーブルを自分で交換する際の注意事項
交換自体は比較的簡単ですが、交換する際は下の画像のように黒の線の部分から少しだけ離れた箇所に折り目を付けてから交換してください。
折り目を付けないでそのまま交換すると、画像の黒の線の部分に折り目が入ってしまいバリによって断線してしまい正常に動作しないことがあります。
当店では折り目をあらかじめ付けた状態の部品を発送させて頂いております。
現在は修理のみで部品は販売しておりません。
※ 以前は販売しておりました。
動作に関しては全く問題ないのですが、純正品よりも少しだけケーブルが分厚いため修理になれていない人には向かないと判断して販売をやめております。
Lボタン修理
壊れやすさ ★★★★★☆☆☆☆☆
修理の難易度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
Lボタンは普通に使用していても壊れますが、強く押すと特に壊れやすい箇所です。
修理はこの部品を交換することで直ります。
コントローラー修理Preludeの値段
・ Lボタンの修理 1080円 980円(税込) 値下げしました。(2022年9月)
※ 部品は販売しておりません。
ZLボタン、ZRボタン修理
壊れやすさ ★★★☆☆☆☆☆☆☆
修理の難易度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ZLボタンやZRボタンは基本的には壊れにくい構造になっているのですが、強く押しすぎてタクトスイッチ破損、経年劣化(内部のサビなど)で反応しなくなります。
トリガー部分を外すのに少しコツが入ります。外す際に、バネを飛ばさないよう気を付けてください。
修理は下の画像の各部品を交換することで直ります。
ZRボタンフレキケーブル
ZLボタンフレキケーブル
ロック不良(本体から外れる)修理
壊れやすさ ★★★★★★☆☆☆☆
修理の難易度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ロック不良と言う故障は、ジョイコンのロック解除ボタンを押していないのに、Switch本体から外れてしまう症状のことです。
※ ジョイコンを認識しない症状は別の故障です。
この故障はロックしているこのプラスチックの部品が摩耗してしまいロックされなくなります。
修理はこの部品を交換すれば直ります。交換する場合は金属製の部品がお勧めです。
金属製に交換すると普通に使用していれば再発しません。
※ 左右で形状が異なりますのでご注意ください。
ABXYボタン、方向ボタン修理
壊れやすさ ★★★☆☆☆☆☆☆☆
修理の難易度 ★★★★★☆☆☆☆☆ (方向ボタン)
修理の難易度 ★★★★★★☆☆☆☆ (ABXYボタン)
ABXYボタン(右側ジョイコン)や方向ボタン(左側ジョイコン)は、接点部分のサビなどが原因で反応しなくなります。
メイン基板を完全に取り外さないと出来ません。
ABXYボタン(右側ジョイコン)は、amiiboやIRカメラのケーブルが外しづらく取り付けにくいです。
修理はこの部品を交換して、基板側の接点部分をクリーニングすることで直ります。
ボタンゴムラバーが劣化している場合はゴムラバーも交換する必要があります。
基板を取り外す作業や、基板のクリーニングがありますので、初めて修理する人にはお勧めできません。
コントローラー修理Preludeの値段
・ ABXYボタン、方向ボタン共通シール2枚セット 580円(税込)
※ ゴムラバーは劣化していなければ交換する必要はありません。
ボタンシールの交換、基板側の接点部分をクリーニングすることで改善します。
・ 左ジョイコン 方向ボタンの修理 1180円(税込)
・ 右ジョイコン ABXYボタンの修理 1380円(税込)
Rボタン修理
壊れやすさ ★★★★★★☆☆☆☆
修理の難易度 ★★★★★★★☆☆☆
Rボタンはよく壊れます。基板に直付けされており構造的に壊れやくなっています。
Lボタンと同様に強く押すと壊れやすい箇所です。
スティック交換修理の際に手が当たり、Rボタンのタクトスイッチが外れてしまうこともあります。
はんだ作業が必要な修理になりますので、難易度は高くなります。一般向けではありません。
また修理代も高くなる傾向があります。(難易度が高いため)
Rボタン修理(基板がパターン剥離の場合)
壊れやすさ ★★★★★☆☆☆☆☆
修理の難易度 ★★★★★★★★★☆
同じRボタンの修理ですが、基板のRボタンを取り付ける箇所がパターン剥離している場合があります。(約6~7割はパターン剥離している)
パターン剥離というのは、はんだ付けするランドという所が剥がれてしまうことで、そのままの状態だとはんだ付けが出来ません。
剥離していない時と比べるとジャンパー線で配線をつながないといけませんので、難易度がさらに上がります。
普段の仕事ではんだ作業をしている人以外、自己修理はお勧めしません。
コントローラー修理Preludeの値段
・ Rボタンの修理 1580円(税込)
※ 部品は販売しておりません。
ジョイコン認識不良
壊れやすさ ★★★★☆☆☆☆☆☆
修理の難易度 計測不能
ジョイコンの認識不良は原因が様々です。
ジョイコン側の故障、Switch本体の故障、ジョイコン本体両方の故障など色々あります。
両方のレールを交換すると直ると言うような単純な故障ではなく基板故障が原因の場合もあります。
そのため一般向けの修理ではありませんので、自己修理は基本的にはお勧めしません。
レールの交換だけで直る場合もありますが、部品代が無駄になるリスクがあります。
そのためネットショップでは部品の在庫はありますが、販売しておりません。
コントローラー修理Preludeの値段
・ 左側ジョイコン認識不良の修理 3980円(税込)
・ 右側ジョイコン認識不良の修理 3980円(税込)
・ 左右両方のジョイコン認識不良の修理 5980円(税込)
※ 本体とジョイコン両方を修理します。
部品は販売しておりません。
ジョイコン修理での多い失敗
自分で修理すると、他の所を壊してしまい修理代がさらに高くなってしまうリスクがあります。
Y字ネジ、Rボタン、ラッチ
特に壊しやすい箇所は下記の所です。
① Y字ネジをなめてしまう
② Rボタンのタクトスイッチが外れてしまう
③ ラッチを壊してしまう
④ 部品をなくす
ジョイコン修理の際、こういった失敗をしやすいので気を付けてください。
①~③に関しては別記事の【Switchジョイコンのスティック修理は自分で出来る??】の「ジョイコンのスティック修理で失敗しやすい所」で各箇所ごとの失敗する原因と失敗しないための対策を解説しておりますので宜しければご覧ください。
部品をなくす(バネ、ネジ、ロック解除ボタン)
④は壊した訳ではありませんが、紛失した部品によっては修理できなくなります。
ジョイコンの(Lボタン、Rボタン、ZLボタン、ZRボタン、ロック不良)修理しているとバネ、ネジ、ロックボタン等を紛失してしまうことがあります。
よくある部品の紛失
・ ネジが外れた際に下に落ちて転がってしまって紛失
・ ロック不良の修理でロック部分を外そうとしてバネやロック解除ボタンを紛失
こういったことがよくあります。
ネジは1本なくなっても機能的に支障はありません。
しかしロック解除ボタンを失くすとロック解除が簡単に出来なくなります。(先の細いもので押せば出来なくはない)
またロック解除ボタンのバネを失くすとロック解除の操作が出来なくなります。
もしもロック解除ボタン、ロックのバネ、LRボタンやZLZRボタンのバネ、などを紛失してお困りの方は、部品を単品で販売することも出来ます。
上の画像の部品はネットショップから単品で販売できます。
ご利用の方はこちらからご購入ください。
※ カラーは上の画像の物しかありません。
自己修理できる難易度
各箇所ごとの修理難易度を紹介しましたが、どこまでの難易度だったら自分で修理できるレベルなのかと言うことを説明していきます。
冒頭で記述しているように、あくまで修理を全くやったことがない人が、修理をする前に修理方法の動画などで何度も予習をしてから修理をした場合のお勧めレベルです。
個人差がありますので、自分は不器用だと言う自覚のある人は、スティック修理でも壊してしまう可能性は十分にあります。
実際に修理を失敗したジョイコンをたくさん修理してきました。
※ 修理は自己責任です。分解するとメーカー修理は受けられなくなりますので慎重に判断してください。
難易度★★★までは成功率が高い
スティック、Lボタン、SL/SRボタンは自分でも修理できるレベルです。
予習(動画など)をして、作業は慎重にやってください。
ロック不良、ZLボタン、ZRボタンは部品を外す際に少しコツが入ります。
予習は十分にやったうえで、部品を失くさないようにしてください。
難易度★★★★以上は修理に出した方が良い
ABXYボタンや方向ボタンの修理は基板を完全に外す必要があります。
特に右側のジョイコンは壊してしまうリスクが高いのでお勧めしません。
Rボタンは、はんだスキルのない方はやらないでください。
失敗して基板自体を壊してしまう危険性もあります。
まとめ
ジョイコンは壊れやすいコントローラーです。
自分で修理出来れば安く済ませることが出来ます。
しかし失敗すれば逆に高くついてしまい本末転倒です。
失敗しないようにジョイコン修理の分解動画などを何度も見て、自分がどこまでの修理だったら出来るかを見定めることが一番大切です。
少しでも難しそうと思ったら修理に出すことをお勧めします。
ネットショップでジョイコンの修理をやっておりますので、自分で修理した時との差額を比べてご検討ください。
コントローラー修理Preludeのジョイコン修理
・ スティック修理(左右共通) 980円(税込)
・ Lボタン修理 980円(税込)
・ Rボタン修理 1580円(税込)
・ SL/SRボタン修理 980円(税込)
・ 方向ボタン修理 1180円(税込)
・ ABXYボタン修理 1380円(税込)
・ ロック不良修理(左右共通) 980円(税込)
・ なめたY字ネジの修理(1ヶ所) 780円(税込)
2ヶ所目以降の料金(1ヶ所) 480円(税込)
・ 認識不良の修理(片側) 3980円(税込)
・ 認識不良の修理(左右両側) 5980円(税込)