ニンテンドースイッチのジョイコンで、スティックを触っていないのに勝手に動いたり(ドリフト現象)、押し込みボタンが押せなくなった(カチッと言うクリック感がなくなった)と言うことはありませんか?
僕はゲーム機やコントローラーの修理をしていて、ネットショップを経営しております。
今までに修理したジョイコンは2000台以上あります。
ジョイコン以外にもいろいろ修理していますが、一番故障しやすいのはジョイコンのスティックです。
ジョイコンのスティックは消耗品とお考え下さい。
スティックの故障は、スイッチが発売された当初から発生しておりましたので、自分で何度も修理している方もいると思います。
その一方で毎回修理に出している方もおられます。
そこで今回は、ジョイコンのスティックを自分で修理しようか迷っている人に向けて・・・
・ 素人でも修理できるのか
・ 壊してしまうことはないのか
こういった疑問をお持ちの方に、修理している立場から率直な見解を述べさせて頂きます。
この記事を読むと
・ 失敗しやすい所がわかる
・ 成功する確率が上がる
・ 不良品が多い部品を購入しなくて済む
以上のメリットがあります。
初めて修理する方は一読してから修理することをお勧めします。
またジョイコンのスティック以外の所が壊れて自己修理をお考えの方はこちらの【ジョイコン修理はどこまで自分でやれる?スティック?Rボタンは?】で各故障箇所の難易度を解説しておりますので、宜しければご覧ください。
ジョイコンのスティック修理は簡単
修理の難易度で言うと簡単な部類です。
ここまで簡単ではないですが・・・。
修理方法が出回っている
プロや素人の方などの、様々な修理動画や図解解説などが出ておりますので、一番わかりやすいものを探してやってみれば成功する確率が上がります。
作業の工程が少ない
スティック修理の工程が少ないです。
外すものはネジ9本、ラッチは右スティックは1ヶ所、左スティックは2ヶ所(スティック、Lボタン)外すだけです。
スティックの部品(第〇世代)について
ジョイコンのスティックの部品は、基本的にはインターネットで販売しています。
Amazon、楽天、ヤフーショッピンング、フリマサイトなどで売られております。
ネットショップでもジョイコンのスティックを販売しております。
宜しければご利用ください。
スティック部品の裏の形状
ジョイコンのスティックは比較的不良品の少ない部品ですので、どこで買っても大きな失敗はないでしょう。
ただし下の画像の形状の物は買ってはいけません。
また、スティックの裏の形状によって、耐久性や壊れやすさなどが変わってきます。
基本的には第2世代、第3世代、第4世代と呼ばれている物を購入していれば間違いないです。
こちらの記事【ジョイコンのスティック部品はどれが正解? 井形?第4世代?】で、詳しく説明しておりますので、宜しければご覧ください。
ジョイコンのスティック修理で失敗しやすい所
ジョイコンのスティック修理は簡単ですが、失敗して壊してしまうリスクもあります。
修理を失敗して、自分では直せなくなって修理に出してきたジョイコンを数えきれないほど見てきました。
特に多い失敗例を紹介します。
Y字ネジをなめてしまう
ジョイコン修理するにあたって、最もつまづきやすい所です。
ネジをなめてしまうと、修理が出来なくなりますので気を付けてください。
Y字ネジをなめて外れなくなってしまった場合は、僕が経営しているネットショップでなめたY字ネジの交換をしておりますので、宜しければご利用ください。
4本のY字ネジを全部なめてしまってから、ネジ交換の依頼をしてこられる方がおられます。
交換する本数によって修理代金が変わりますので、1本Y字ネジをなめてしまったら他のネジは触らないようにしてください。
仮に他の3本のネジをうまく外せたとしても修理は出来ません。
Rボタンのタクトスイッチが外れてしまう
右側ジョイコン限定の失敗例です。
バッテリーケースを外すときは気を付けること
右側ジョイコンのスティックを交換する際に、Rボタンのタクトスイッチが外れてしまうことがあります。
バッテリーケースを外した際に、ポロっと取れてしまいやすいので気を付けてください。
気を付けても外れる時もある
非常に稀ですが、避けようがない時もあります。首の皮一枚でなんとか基板にくっついていたときなどは、どれだけ気を付けていても取れてしまう場合があります。
ある意味ロシアンルーレットみたいなものです。
僕もスティック修理の分解していた際に外れてしまったことがあります。
Rボタンの修理は難易度が高い
ジョイコンのRボタンはタクトスイッチが基板に直付けされておりますので、はんだ作業が必要になります。
パターン剥離している(下の画像)こともよくありますので、はんだスキルがない人にはかなり難しい作業になります。
基板自体が壊れてしまうリスクもありますので、タクトスイッチが外れたら修理に出すことをお勧めします。
ネットショップでRボタンの修理をやっておりますので、宜しければご利用ください。
ラッチを壊してしまう
基板からスティックを取り外すときにラッチ(ケーブルをロックしているもの)を外します。
そのラッチの外し方が間違っていたり、力を入れ過ぎたて壊してしまうことがあります。
ラッチを壊したら買い替えた方が良い
ジョイコンのラッチは壊してしまったら、修理するよりも買い替えをお勧めします。
※ ジョイコンに限った場合です。
ラッチの修理は、基板修理になり高くなりますので、新品のジョイコンを購入するのとあまり変わりません。
新品を購入したら保証も付きます。
失敗しない対策
失敗しやすい箇所ごとに原因があります。
Y字ネジなめの原因
・ ドライバーの扱いに慣れていない
・ Y字ドライバーのサイズが合っていない(1.5~2.0mm推奨)
・ 押す力よりも回す力が強くなりがち
主にこういったことが原因です。
プラスネジと比べるとY字ネジはなめやすいので、押す力8割、回す力2割ぐらいの力で開けてください。
Rボタンのタクトスイッチが外れる原因
・ バッテリーケースを開ける際にケースがRボタン(タクトスイッチ)に引っかかって外れてしまう
・ スティック交換の際に手がRボタン(タクトスイッチ)に当たって外れてしまう
バッテリーケースは真上に上げて外してください。
※ 既に外れている場合は、避けようがありません。
ラッチを壊す原因
・ ラッチのロックを外す方向の間違い
・ 外す力の入れ過ぎ
・ 交換する部品のケーブルを強引に入れて中のピンを曲げてしまう
ラッチを壊してしまう原因の大半は、しっかり分解動画や図解解説などをみて予習をしていないからです。
わかりやすい動画や画像をupされているものを見ながらやってください。壊してしまうリスクはかなり減ります。
まとめ
ジョイコンのスティック修理は、簡単なのでお勧めできます。
しかし失敗すると余計に修理代がかかります。
簡単だけど十分な予習をすること
修理代を安く済ませたい方は、チャレンジするのは有りです。
しかし、今まで修理をしたことのない人にとっては、難しく感じるかもしれません。
失敗する箇所もたくさんあります。
分解動画などで、十分予習をしてから修理することをお勧めします。
動画だったら最低3回は見て、修理するときは見ながら一時停止しながらやってください。
自信のない方はプロに任せる
しかしながら
・ 修理なんてしたことないし、出来る自信もない
・ やっぱり失敗して壊してしまうのがこわい
・ 道具をそろえたり面倒くさい
・ 安い所があれば修理業者に頼みたい
という方は、僕が経営しているネットショップでジョイコンのスティック修理980円(税込)をやっておりますので宜しければご利用ください。部品代、作業代込の料金です。
※ 別途送料クリックポスト(198円)がかかります。
まとめて修理すると更に割引させて頂きます。(必ずご注文前にご連絡ください)
ショップについて詳しく知りたい方は、こちらの【コントローラー修理Preludeの取扱説明書(ご利用前にお読みください)】をご覧ください。
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