ゲーム機を修理に出すと損をする？修理者が【修理業者の闇】晒します

ゲーム機やゲームのコントローラーが故障してお困りではないですか？

もしも修理に出そうか迷っていてここにたどり着いた方はラッキーです！

故障内容にもよりますが、ほとんどの人は故障すると・・・

最終的にこの３つのどれかを決断すると思います。

 

一般的には

	かかる費用
買い替える	高い
修理に出す	やや高い
自分で修理する	安い

このような認識をしている人が多いと思います。

ケースバイケースですが、この考え方が当てはまらないことも多いです。

実際には・・・

このようなケースも珍しくはありません。

こういう話をすると、僕はゲーム機やコントローラーの修理の仕事をしておりますので、自分の首を絞めることにもなりかねません。
しかし、修理屋を営んでいるからこそわかることがありますので、修理に関しての真実をお話します。

この記事を読むと

上記のことがわかります。

ゲーム機が故障して修理に出そうか買い替えようかお悩みの方は、この記事を読んでから正しい選択をしてください。

 

 

修理に出すと損をするケース

修理と言うのは買い替えるよりも安くすむと思っている人が多いです。

しかし実際は修理をすると逆に高くなるケースも多くあります。

修理代が異常に高い店

同業者を悪く言いたくはありませんが、こういうぼったくり店が普通にあります。
ジョイコンの基板交換で6000円を超えている店やジョイコンボタン修理で5000円以上かかる店もあります。しかも１つの店だけではなく複数社あります。
見た瞬間に

 

「考えられへん！！」

 

と心の声がダダ漏れしてました。

 

ジョイコンの新品価格は片方で4114円(税込)です。
当たり前ですが新品を購入すると、ジョイコンの全ての部品が新品です。ストラップも付いています。

正直「こんな修理誰が頼むねん！」って思いました。

百歩譲って手間や部品代などを考慮するとこれぐらいの値段になってしまうとしても、新品の値段を超える修理なんて本来修理としては成り立たないものです。

こんな修理を出しているのは、あまりにも勉強不足か、客のことを全く考えていないかのどちらかです。
もしもこの修理を頼んだ人が、後から新品の値段を知ったらどういう気持ちになるかを考えないのでしょうか？

こんな店もありますので、ちゃんと調べてから修理に出してください。

 

宣伝になってしまいますが、因みに僕の経営している店ではジョイコンの一番高い修理はRボタンの修理で1580円(税込)です。
Rボタンの箇所がパターン剥離していてもタクトスイッチが紛失していても全く問題ありません。

このように、修理は買い替えるよりも安く直せることが絶対条件だと思います。
買い替えるよりも高くなってしまう修理はしてはいけません。

 

結果的に「人を落として自分を上げる」みたいになってしまいました・・・。

水没した機器

新品価格よりも高い修理価格を付けているのは論外ですが、新品価格より安くても修理に出さない方がいい故障もあります。

一度水没した機器の修理はお勧めしません。

水没直後だったら対処出来ることもあるのですが、水没から数日経ってしまったら修理はしないで買い替える方が結果的に安くすみます。

水没で修理屋に持っていくと直してくれる店もあります。
しかし直ったとしても、一度水没した機器は同じ症状が再発したり、別の箇所で誤作動が起こる可能性が非常に高いです。

そのため、水没したら新品に買い替えることをお勧めします。

 

修理内容で店を判断する(マニアックな)方法

これは、特定の修理内容に限りますが、店に修理を依頼する重要な判断材料になることもあります。
わかりやすい２つの修理をご紹介します。両方共Switchの修理です。

Switch　ジョイコンの認識不良

スイッチのジョイコンが認識しなくなる故障はよくあります。
ジョイコンの認識不良の修理をやっている修理業者はたくさんあります。
修理の内容をよく見てください。

このようなレールの交換のことしか記載していない店は止めておくべきです。

上記のような記載をしている店の方がジョイコンの認識不良のことをわかっている店だと考えられます。

Switch　SDカードの認識不良

もう一つがSwitch本体にSDカードが認識されない修理です。
修理内容をよく見てください。

などのSDカードスロット交換のことしか記載していない店は、少なくともSDカード認識されない修理は頼まない方が良いです。

Switch本体のSDカードの認識不良について詳しく知りたい方はこちらの記事【ニンテンドースイッチSDカードを認識しない原因は構造上の欠陥！！】で詳しく説明しております。
認識されなくてお困りの人には有益な記事になっております。

 

複数箇所の故障

１つの機器で複数箇所が故障している場合は、そのまま修理をすると修理の合計金額が新品価格よりも高くなることがあります。

 

複数箇所の修理は店によりけりです。

 

と言うのは店によって複数箇所の修理は、作業時間が短縮できるため割引してくれることもあります。
修理の注文前に店に相談して見積もりを出してもらうことをお勧めします。

僕の経営しているネットショップでも複数箇所の修理は割引しております。
修理をご希望の際は事前にお問い合わせください。

難しいために高くなってしまう修理

基本的に修理の値段は部品代と修理にかかる時間によって決まります。

しかしリスクの高い修理や直らない可能性が高い修理は、部品代と修理時間とは別に加算されます。

リスクの高い修理

修理の値段は難易度と言うものが関係しています。

・　危険度の高い修理
壊してしまう確率が高い修理内容の場合は、万が一修理屋の過失で壊してしまった場合の弁償代も考慮した修理代金になります。

直らない可能性もある修理

人によっては、修理屋はなんでも直せると誤解している方もいらっしゃいます。
しかしどんな故障でも直せる訳ではありません。

・　直る確率が低い修理
直らなかった場合は返金しないといけないために、人件費だけがかかってしまう(※店によっては検査料がかかります)ために直る確率を考慮した修理代金になってしまいます。

こういったリスクの高い修理や直らない可能性が高い修理は割高になります。
よほどデータを失くしたくなかったり、その機器に思い入れがない限りは新品を購入する方がお勧めです。

 

自分で修理をすると大損してしまうケース

昨今は故障して自分で修理をする方はたくさん居られます。

簡単な修理だったり修理自体に慣れている方だとそれもありだと思います。

修理箇所以外が壊れる

難しい修理に挑戦して他の所を壊してしまい、普通に修理する値段の倍以上かかったと言うことも珍しくありません。

自分自身で壊してしまったところがあまりにもひどい時は、最悪修理すらできなくなってしまします。

これでは本末転倒ですね。

こういったことにならないように、自己修理できるかどうか分解動画などで十分な予習をして故障箇所の修理難易度を見極めましょう。

また、修理の途中で「やっぱり無理！」「壊してしまいそう」と思ったらそこで作業をストップして元に戻すという決断も必要です。
自分で壊してしまう前に止めるのは賢明な判断です。

修理の難易度を見極める参考として、ジョイコンのみになりますが故障箇所ごとの修理難易度を詳しく説明している記事【ジョイコン修理はどこまで自分でやれる？スティック？Rボタンは？】があります。

ジョイコンの修理をお考えの方は宜しければご覧ください。

不良品の部品を購入してしまう

自分で修理をしようとして部品を購入して交換すると誤作動すると言うことがあります。

これは自分で修理を失敗したのか、不良品だったのかの判断が非常に難しいです。

不良品を購入するとデメリットしかありません。

特に多いのがSwitchのプロコンやデュアルショック４のアナログスティック基板(サイコロ基板)です。

部品は装着できたけど、純正品と比べると操作感が変わったり補正が出来なかったりする不良品が出回っております。

ジョイコンのスティック交換とは違い、はんだ作業もあるため慣れていない人が２度も交換すると基板破損のリスクが高くなります。

このプロコンのアナログスティック基板のことについては別記事の【プロコンのスティックを交換したら補正が出来なくなる！？】で詳しく説明しておりますので、もしもご自分で修理をお考えの方は部品購入前にお読みください。

まとめ

今回はゲーム機やコントローラーが故障した時に・・・

表向きは上記のことを伝えたかったのでこの記事を書きました。

 

もちろん事実ですが、一番の本音は・・・

 

 

この記事を読んで修理、買い替えの正しい選択が出来ればと思います。

またゲーム機やコントローラーが故障をして、自己修理や修理に出す際に僕の経営しているネットショップで部品の販売や修理を承っておりますので、選択肢の一つとして考えて頂ければ幸いです。