HORI グリップコントローラー スティックの耐久性、修理代は!?

グリップコントローラー その他の機器

HORIの『グリップコントローラー for Nintendo Switch』は携帯モードでよく遊ぶ人にとっては「連射機能」、「背面ボタン」も付いており、非常に便利なコントローラーです。

僕自身も愛用しており、ボタンやスティック操作のしやすさなどはプロコンと同レベルに使いやすくとても気に入っております。

サードパーティのコントローラーですが任天堂のライセンス商品ですので、Switch本体のアップデート後に使用できなくなるというリスクもありません。

本体更新

しかし、いくら使いやすくてもジョイコンのように『スティックがすぐに壊れないか』『耐久性は大丈夫なのか』・・・と

気になりませんか?

 

僕は現役でゲーム機やゲームコントローラーの修理をしています。
その経験でコントローラーを分解してアナログスティック基板やセンサー、構造を見ただけで、そのスティックの耐久性や壊れやすさがわかるようになりました。

詳しい修理実績を知りたい方はこちら

 

この記事ではグリップコントローラーの

・ スティックは故障しやすいのか?

・ スティック故障の予防方法はないのか?

・ スティックが故障したら自分で修理できるのか?

・ スティックを修理に出すとしたら修理代は?

こういったスティックの故障についての疑問をジョイコンと比較して説明していきます。

 

この記事を読むとグリップコントローラーの

・ スティックの耐久性がわかる

・ スティックの誤作動する予防策がわかる

・ スティック修理の難易度がわかる

・ スティック修理の修理代がわかる

上記のことがわかります。

グリップコントローラーの購入を考えている方、スティックの誤作動でお悩みの方にとって有益な記事になっております。

 

また分解修理方法はこちらの記事【グリップコントローラーの分解修理方法(スティック)を解説!】で詳しく説明しておりますので併せてご覧ください。

 

 

スティックの耐久性について

コントローラーのアナログスティックは基本的に消耗品です。壊れないスティックはありません。

しかしその部品や構造の違いなどによって耐久性が変わってきます。

※ スティックの寿命は使用方法や保管場所などによっても変わります。

デュアルショック4と同等の部品

グリップコントローラーのアナログスティック基板はデュアルショック4のスティック(橙色の物)と同等の物が使用されております。

そのため、スティックの耐久性もデュアルショック4やプロコンのスティックと同程度になると考えられます。

※ 実際にグリップコントローラーに装着されているスティックのセンサーは緑色ですが、機能的(抵抗値、操作感など)には全く相違ありませんでした。

スティック比較1

スティック比較2

デュアルショック4のアナログスティック基板は2種類あり、緑色の(プロコンのスティックと似ている)物と橙色の物があります。
寿命や機能は特に変わりはありません。

プロコンのアナログスティック基板は互換性がありません。
装着は出来ますが、操作感(デッドゾーンの範囲など)が変わる可能性が高いので使用しないでください。

グリップキャップの白い粉

スイッチのプロコン(純正品)でお馴染みの白い粉の誤作動についてお話します。

スイッチのプロコンはグリップキャップとハウジングが擦れることによって、白い粉が大量に出ます。

白い粉(パウダースノー)

このようなスキーやスノボーをやっている時のパウダースノーの白い粉は大歓迎なのですが、スティック周りの粉は誤作動の原因になります。

スティックの誤作動の原因は白い粉だけではありません。
しかし白い粉がセンサー部分に入り込んで誤作動することはあります。

プロコン グリップ周り

デュアルショックやグリップコントローラーもプロコンほどではありませんが、粉は出ますので対策をしておくことをお勧めします。
対策することにより確実に寿命が延びます。

白い粉対策

白い粉対策によい方法を紹介します。

・ シリコングリス(スティック周りに綿棒で塗る)

・ 保護シール(スティック周りに貼る)

この2点です。

2つ共安くて何度でも使用できるのでお勧めです。

白い粉が原因で誤作動した時は、分解してセンサー周りにエアーダスターを吹くと改善することがあります。
※ センサー自体の摩耗や錆などは改善されません。

エイムリングは別の問題あり

粉対策の商品ではありませんが、エイムリングを付けると白い粉は出なくなります。

エイムリングとは

ドーナツ型のスポンジでグリップキャップに付けるとエイムの微調整がしやすくなる物です。主に右スティックで使用

エイムリングのイメージ(ドーナツ)

しかしエイムリングのスポンジが削れて粉が発生するリスクがあります。

スティック誤作動のことを考えると逆にマイナス効果になる可能性があります。

実際に修理の際、エイムリングのスポンジが削れてスティック周りが、粉まみれになっているプロコンを何度か見たことがあります。

エイムリングを使いたい方はスポンジが劣化してきたらマメに交換することが粉対策になると思います。

※ 市販のエイムリングを全部調べたわけではありませんので、商品によって粉が出ない可能性もあります。

 

自分でスティックの修理

自分で修理をする方は、スティックの部品をネットショップで販売しておりますのでご利用ください。

※ 送料198円(クリックポスト)が別途かかります。

スティックの部品自体は、ジョイコンと比べると操作性も良く耐久性もある部品です。

しかしスティックの修理はジョイコンよりも難しいです。

はんだ作業が必要

スティックの交換には『はんだごて』や『はんだ』が必要で、ジョイコンのようにドライバーだけでスティック交換は出来ません。

プロコンのスティック交換と同様に、はんだ作業が必要です。

はんだ作業

自分でスティック修理をやってみたい方は【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】の記事のこちらでスティック交換方法を説明しておりますので参考にご覧ください。

※ プロコンのスティック交換の説明で部品も違うものですが、スティック基板の交換方法は全く同じです。

スティック基板の交換方法はプロコンと同じですが、スティックを取り付ける箇所の近くに右側はFRボタン、左側はZLボタンの接点部分があります。

ここにはんだが付いてしまうと、FRボタンやZLボタンが反応しなくなる可能性がありますので、スティック取り外しや取り付けの際はご注意ください。

FLFRボタンの接点部分

 

 

修理に出す場合

色々と調べてみたのですが、メーカー修理以外の修理業者で修理している店は見つかりませんでした。

僕の経営しているネットショップでグリップコントローラーのスティック修理をやっております。

 

郵送修理の送料

郵送修理は往復の送料がかかるので、自分で修理できる(はんだスキルがある)方は自分で修理することをお勧めします。

※ 返送料は520円でご注文の際のお支払いになります。
店に送る送料は元払い(お客様負担)になります。

グリップコントローラーは厚み制限があり往復の送料が合計1000円ほどかかってしまいます。

スティックのグリップが折れた時

スティック基板の上に被さっているグリップキャップが折れて使用できなくなることがあります。

残念ながらグリップキャップは販売しておりません。

しかし部品自体は異なる物ですが、プロコンのグリップキャップを装着することが出来ます。
ハウジングと干渉することもありません。

グリップキャップ比較1

グリップキャップ比較2

若干(1.5mmほど)グリップの位置が高くなりますので、操作感が変わる可能性はあります。

僕は実験的に交換してみました。

特に違和感はなく、元々付いている物よりも使い心地が良く感じたので、左右両方交換しました↓

グリップキャップ交換後

もしもグリップキャップが摩耗したり、折れてしまった場合はプロコンのグリップキャップで代用するのもいいかと思います。

スティックのまとめ

スティックについて、ジョイコンとの比較だけでなくプロコンやデュアルショック4との比較の表を作りました。

・ 耐久性     ★が多いほど耐久性がある
・ 難易度     ★が多いほど交換修理が難しい
・ 修理代     ★が多いほど高い

耐久性 難易度 修理代
ジョイコン ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆
グリップコントローラー ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆
プロコン(白い粉対策有) ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆
プロコン(白い粉対策無) ★★☆☆☆ 同上 同上
デュアルショック4 ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★☆

・ 修理代について

修理代はメーカー修理や修理店によって変わります。
おおよその目安としてお考え下さい。

 

・ 耐久性について

プロコンは白い粉の対策次第で耐久性が変わってくるので、上記のように分けさせてもらいました。

 

・ 難易度について

同じ部品でもデュアルショックの難易度が★5になっているのは交換後の調整が難しいためです。

まとめ

以上『グリップコントローラー』のスティックについて色々と解説してきました。

・ ジョイコンのスティックは壊れやすいけど交換も簡単で費用も安い

・ グリップコントローラーのスティックは壊れにくいけど交換が難しくて費用も高くなる

上記のことを考えると修理費用は一長一短でさほど大きく変わらないかと思います。

壊れることや修理のことよりも、機能的な部分が自分に合っているかどうかを基準に考えて購入するのが正しい選択だと思います。

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