HORIの『グリップコントローラー for Nintendo Switch』スティックの故障で、お困りではないですか?
この記事ではグリップコントローラーの分解方法(主にスティック交換方法)を解説していきます。
この記事を読むとグリップコントローラーの
・ 分解方法がわかる
・ アナログスティックの交換方法がわかる
・ レール(Switch本体と接続する部品)の交換方法がわかる
上記の分解や部品の交換方法がわかります。
グリップコントローラーのスティックの誤作動、本体の認識不良を自力で直したい方は是非ご覧ください。
またグリップコントローラーのスティックの耐久性や予防策について詳しく解説している記事【HORI グリップコントローラー スティックの耐久性、修理代は!?】もありますので、併せてご覧ください。
ジョイコンと共通部品のレール
ジョイコンとグリップコントローラーには共通の部品があります。
あまり知られておりませんが、ジョイコンのレールとグリップコントローラーのレールは同じ部品が使用されております。
真ん中の2本のネジを外せばそのまま付け替えられます。
もしもグリップコントローラー側のレールの接触不良が原因で認識しなくなった場合はジョイコンのレールを購入して交換すれば直ります。
レールに互換性があるのでロック部品も共通部品です。
このロック部品もジョイコンと同じ樹脂製ですので、何度も強引な抜き差しをすると樹脂部分が削れてロックしなくなる可能性があります。
ロックが外れるようになったら金属製のロックに交換することをお勧めします。
デュアルショック4と共通部品のスティック
グリップコントローラーとデュアルショック4のアナログスティック基板は共通部品が使用されております。※ 色が違うだけで全く同じものです。
スティックについてはこちらの記事【グリップコントローラー スティックの耐久性、自己修理、修理代は!?】で詳しく説明しておりますので興味のある方はご覧ください。
部品はネットショップで販売しております。
・ グリップコントローラーアナログスティック、低融点はんだセット 750円(税込)
※ アナログスティック1個と低融点はんだ3㎝(部品取り外し用)のセット販売です。
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・ グリップコントローラーアナログスティック2個セット 980円(税込)
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自分で修理をする方はご購入ください。
低融点はんだはスティック基板を取り外すためのはんだです。
分解方法
グリップコントローラーの分解方法を説明していきます。
分解の工具はプラスドライバー#0のみで大丈夫です。
スティック交換にはアナログスティックが必要です。
右側のコントローラーのスティック交換
右側コントローラーのスティックの交換手順を説明していきます。
① 裏側のネジ4本を外してハウジングを開ける
ネジを外したらゆっくりと開けてください。
※ フレキケーブル(下の画像)がありますので、注意して開けてください。
② 右側レールフレキケーブルのラッチを外す
レールフレキケーブルがロックされているので、そのままでは外れません。
ラッチ(下の画像の赤丸部分)の左側から右側に爪で引き上げてロックを解除します。
画像は解除されている状態です。
ロックが解除されたらケーブルを右側に引っ張ると簡単に抜けます。
レール交換はこちらへお進みください。
③ 3ヶ所のネジを外して基板を外す
基板を固定している3ヶ所のネジを外します。
ZRボタンのトリガーを外してメイン基板を外します。
メイン基板と下のサブ基板がコネクターでつながっているので、コネクター付近から外すようにしてください↓
横から見た画像↓
コネクターが外れたらRボタンの基板を外します。
ハウジングにハマっているだけですのでそのまま真上に引っ張ると抜けます。
これで基板はそのまま上に上げるだけで外れます。
基板にFRボタンのゴムラバーがあるので外してください↓
ゴムですので、引きちぎらないよう注意してください。外した状態です。
④ スティック交換
基板を外したら裏側のスティックのグリップキャップを引き抜いてください。
スティック基板は本来14ヶ所で固定されているのですが、FRボタンがあるために1ヶ所はんだ付けされておりません。
はんだ付けされてなくても動作に問題のない箇所ですので、装着する時もはんだ付けしなくて大丈夫です。
※ FRボタンの接点部分が近くにあり危険なので、はんだ付けしない方が良いでしょう。
この状態になればスティック交換作業が出来ます。
スティック交換のはんだ作業は別記事【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】のこちらで説明していますのでご覧ください。
プロコンのスティック交換の説明ですが、やる作業は全く同じです。
交換が終わりましたら逆手順で組み立てて完成です。
左側のコントローラーのスティック交換
次は左側のコントローラーのスティックの交換手順です。
やることは右側とほとんど同じです。
① 裏側のネジ4本を外してハウジングを開ける
ネジを外したらゆっくりと開けてください。
※ レール側にレールのフレキケーブル(下の画像)がありますので、注意してください。
② 左側レールフレキケーブルのラッチを外す
レールフレキケーブルがロックされているので、そのままでは外れません。
ラッチ(下の画像の赤丸部分)の右側から左側に爪で引き上げてロックを解除します。
ロックを解除したらケーブルを左側に引っ張って抜きます。
レール交換はこちらへお進みください。
③ 3ヶ所のネジを外して基板を外す
基板を固定している3ヶ所のネジを外します。
ZLボタンのトリガーを外してからメイン基板を外します。
位置は違いますが、右側と同様にメイン基板と下のサブ基板がコネクターでつながっているので、コネクター付近から外すようにしてください↓
コネクターが外れたらLボタン基板(下の画像のピンセットで掴んでいる部分)をハウジングから外してください。上に引っ張ると抜けます。
メイン基板を外してZLボタンのゴムラバー(上の画像の赤丸部分)を外してください。
④ スティック交換
基板を外したら裏側のスティックのグリップキャップを引き抜いてください。
右側のFRボタンと同様に、左側はZLボタンの接点部分がスティック基板のすぐ近くにあります。
ZLボタンの最も近いスティックのはんだ付けされている箇所が、センサー部分です。
右側のスティック部分は、はんだ付けしなくても問題ない所でしたが、左側はセンサー部分ですので全ての箇所(14ヶ所)をはんだ付けしてください。
接点部分にはんだが付いてしまうとZLボタンが正常に動作しなくなります。
万が一のために下の画像のように紙とカプトンテープなどで予防して作業してください。
スティック交換のはんだ作業は、右側と同様に別記事【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】のこちらで説明していますのでご覧ください。
プロコンのスティック交換の説明ですが、やる作業は全く同じです。
交換が終わりましたら逆手順で組み立てて完成です。
レール交換(左右共通)
左右とも各スティック交換の①、②の工程のレールのケーブルを外すところまで作業してください。
基本的に右も左も作業は同じです。右側レールで説明していきます。
フレキケーブルを基板から外したらロック解除ボタン付近のネジを1本外します。
※ 画像は右側のコントローラーです。
ネジを外してレール部分を上に持ち上げればハウジングと分割できます。
2ヶ所のネジを外してさらに分割します。
これでレール部分が完全に分解されました。
上の画像の上のレール部分を新品に交換すれば本体の認識不良が改善する可能性があります。
※ 本体側が原因の場合はこの部品を交換しても直りません。
新品部品を逆の手順で装着して組み立てたら完成です。
謎のネジ
グリップコントローラーには謎のネジがあります。
このネジは左右共にあるのですが、全く意味をなさないネジです。
ネジを外しても何も外れません。付いていても付いていなくてもいいネジです。
しかし他のネジと同じサイズですので、もしかすると
・ 車のスペアタイヤのように・・・
・ Yシャツの予備のボタンのように・・・
分解していてネジを紛失してしまった際に使用する予備のネジかもしれません・・・。
真実はわかりませんが予備のネジとして役立ちます。
このネジの役割を知っている方がいましたら教えて下さい。
まとめ
基本的に分解自体は簡単です。
しかしアナログスティックはジョイコンよりも耐久性はありますが、取り返しのつかないことになる可能性もありますので、注意が必要です。
自信のない方や、道具を揃えてまではやりたくないという方は、ネットショップでスティック修理をやっておりますのでご利用ください。
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ネットショップご利用にあたって【修理の流れ】、【持ち込み修理】、【送料】などを詳しく説明している記事【コントローラー修理Preludeの取扱説明書(ご利用前にお読みください)】がありますので宜しければご覧ください。
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