DUALSHOCK 4のスティックの誤作動でお困りではありませんか?
メーカー修理や修理業者も高いし自分で修理をするには難易度が高い修理です。
スティックを交換しただけではセンターがズレており、交換後に調整が必要です。
僕はゲーム機やゲームコントローラーの部品販売や修理をやっております。
最近は今更ながら『デュアルショック4のスティック修理』を始めました。
前職は修理会社に勤めておりデュアルショックも修理をしてましたが、つい最近までデュアルショック4の修理はやっておりませんでした。
やらなかった理由は・・・
・ センター調整に時間がかかるので料金が高くなってしまう
・ 高くなるため修理を頼んだ人にとってのメリットが少ない
・ 客のメリットを考慮した価格にするとただのボランティアになってしまう
と言う理由から修理を避けておりました。
では何故プレイステーション5が発売されている今頃になってデュアルショック4の修理をやろうと思ったかと言うと
・ デュアルショック4の値段の高騰
・ 時間が短縮できる修理方法がわかった
・ 『客側』と『店側』どちらにもメリットがある修理と判断できた
上記の3つのことがきっかけでデュアルショックのスティック修理をやろうと思いました。
修理の時間が短縮できることで安く修理ができ、更にはんだスキルのある方だったらその方法で自分で修理をすることも可能になります。
この記事を読むと
・ 今までデュアルショック4のスティック修理価格が高かった理由がわかる
・ デュアルショック4のスティック修理を自分で出来るかの判断が付く
・ デュアルショック4のスティック誤作動が完璧に直る修理方法がわかる
※ 詳しい修理方法はこちらの記事【朗報!デュアルショック4 簡単に直るスティックのドリフト修正方法】で紹介しています。
以上のメリットがあります。
デュアルショック4のスティック修理を自分でやってみたい方や、修理に出すか新品に買い替えるかを迷っている方は是非最後までご覧ください。
今までのデュアルショック4のスティック修理
前職の修理会社ではデュアルショック4のスティック修理をしていました。
正直あまりやりたくはなかったです。
上手くいけばすぐに終わるのですが、ハマると時間がかかってしまいます。
スティックを交換するだけでは直らない
何故かと言うとデュアルショック4のスティック修理はアナログスティック基板の交換だけでは直らないからです。
9割以上の確率でセンターの位置がズレています。
そのままだとドリフトします。
これはスイッチのプロコンでも同じですが、プロコンはスイッチ本体の補正画面で補正をすることでセンターの位置を調整できます。
しかしデュアルショック4にはそういった調整機能がないので、手動で調整をしなければいけません。
交換後の手動補正について
デュアルショック4のスティック交換後はセンター調整をする必要があります。
この調整を手動でするのが難しいです。
・ センター調整を何度も繰り返すとセンターの遊びの範囲が大きくなってしまう
・ 遊びが大きくなるとドリフトする
・ 最悪の場合スティックを再交換して再調整が必要
このように修理に時間がかかってしまいます。
修理をやらなかったのは(客側、店側に)メリットがない
修理に時間がかかると修理価格を上げざるを得ません。
例えばデュアルショック4のスティック修理が時間がかかるため修理代を3480円にしたとすると、新品を購入するよりも安いと考える方もいるかもしれませんが、実際は長い目で見ると新品を購入する方が安くすむことが多いです。
往復の送料がかかる
家の近くの店がこの価格なら送料が0円なので『あり』だと思います。
しかし郵送修理となると往復の送料がかかってきます。
デュアルショック4は厚み3㎝を超えてしまうので送料が安くても片道520円(レターパックプラス)かかってしまいます。
つまり
3480円(修理代)+1040(往復送料)=4520円
片方のスティック修理で4520円かかってしまいます。
スティックは消耗品
それでも新品を購入するよりは安いですが、スティックは消耗品なので片方のスティックが誤作動すると近いうちにもう片方のスティックも誤作動します。
Lスティック修理をして1ヶ月も経たないうちにRスティックの修理をしないといけなくなるなんてことも珍しくはありません。
そうすると
4520円(片方のスティック修理)×2=9040円
別々にスティック修理をすると新品の値段を超えてしまいます。
新品を購入する方が安い
修理は新品を購入するより安くないと意味がありません。
先ほどの例のようにスティックを左右別々に修理すると結果的に新品価格よりも高くなってしまいます。
デュアルショック4の新品価格は定価が6578円ですので・・・
9040円(修理代)₋6578円(新品価格)=2462円(修理をして損をした金額)
こんなことになるんやったら新品買っとけばよかった~!
と言うことになってしまいます。
スティック修理をやるようになった理由
こういったことで修理後に後悔してほしくなかったので、当店では修理をしておりませんでした。
しかし今は・・・
・ 修理が時間短縮できて安く修理できるようになった
・ 自己修理も出来る可能性
と環境が変わってきましたので、修理や部品販売を始めることにしました。
デュアルショック4の高騰
デュアルショック4は一時は定価で普通に購入できていたのですが、最近(2021年12月現在)は定価で販売している所は売り切れです。
安く売っているのは模倣品ばかりです。
模倣品で有名なダブルショックは買わないようにしてください。
・ スティックの微妙な操作が出来ない
品名どおりのダブルのショックがある残念なコントローラーです。
まともなデュアルショック4の相場は転売屋が買い占めていて10000円前後で販売されております。
新品の購入は売り切れていることも多いです。
Amazon、楽天などは模倣品が売られていることがありますので、有名な家電量販店(ヤマダ電機、ヨドバシ.com)やゲオなどのオンラインショップで買うようにしましょう。
マメにチェックしていれば販売されていることもあります。
安く修理できるようになった
デュアルショック4のスティック修理はスティック交換後のセンター調整に時間がかかると言うのがネックでした。
しかし今はセンター調整に時間がかからなくて済む『ドリフト修正用基板』があります。
そのためアナログスティック交換の際にこの調整用基板を取り付けてゲームパッドテスターで簡単に調整できます。
これで修理にかかる時間が短縮でき、安い価格で修理出来るようになったので修理をすることにしました。
またスティック交換と同時にドリフト修正用基板を装着して修理しますので、もしも今後スティックの中心の位置がズレてきても自分で分解して簡単に調整することが出来ます。
ドリフト修正用基板の左右セットの部品もコントローラー修理Preludeで販売しております。
基板に装着した状態です。
※ この部品を交換してもアナログスティック自体が破損している場合は直りません。
コントローラー修理Preludeの修理価格は下記のようになっております。
・ デュアルショック4 片方のみのスティック修理 2280円(税込)
・ デュアルショック4 LR両方のスティック修理 3480円(税込)
送料が別途かかります。
デュアルショック4に限らずどのコントローラーでも言えることですが、前述したようにスティックは消耗品です。
片方のスティックが誤作動すると近いうちにもう片方のスティックも誤作動する可能性が高いです。
※ 片方のスティックが物理的な壊れ方をした場合や押し込みボタンの故障などは別です。
そのため左右両方の修理を同時にすることで・・・
・ 割引価格になっている
と言うことで結果的に安く修理出来ます。
自分で修理しやすくなった
デュアルショック4のスティック修理はアナログスティック基板を交換すれば直ると誤解している方が多いです。
しかし、前述したように『アナログスティック基板』の交換だけではセンターがズレていて高確率でドリフトします。
このセンターがズレている症状は『ドリフト修正基板』を装着することでセンターの調整が安易に出来るようになりました。
※ はんだスキルは必須です。
自己修理出来るかどうかの判断
以前よりは簡単に修理できるようになりましたが、誰にでもお勧めできる修理ではありません。
全く修理などをやったことのない人が一から道具を揃えて修理しようとすると失敗する確率の方が高いと思います。
自己修理の可不可の目安としては・・・
・ はんだスキルがあるかどうか
この2点です。
デュアルショック4の分解はYouTubeで動画がたくさんあります。
難易度としてはさほど難しくありません。
はんだスキルがあるかどうかが一番のポイントです。
スティック交換の作業で一番難しいのはスティック基板を取り外す作業です。
スティックを取り外すには『低融点はんだ』をオススメします。
過去にスイッチのプロコンのアナログスティック基板の交換が出来た人は、同じ作業ですので出来ます。
プロコンのスティック交換はこちらの記事【Proコントローラー 初めてのスティック交換(はんだ作業)のやり方】で説明しておりますので参考にしてください。
自己修理する方へ
自己修理する方のために『アナログスティック基板』『ドリフト修正用基板』『低融点はんだ3㎝』の3点セットのお買い得な部品を売っております。
超オススメです。
これを購入することによってはんだスキルのある方はスティックの誤作動を自分で完璧に直すことが出来ます。
こちらの記事【朗報!デュアルショック4 簡単に直るスティックのドリフト修正方法】では『ドリフト修正用基板』の装着方法とゲームパッドテスターを使っての調整のやり方を詳しく解説しています。
あわせてご覧ください。
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