スイッチライトにゲームソフトを入れると、エラー表示が出たり反応がなかったりしてソフトを読み込めない・・・。
そんな症状でお困りではありませんか?
僕はふだんゲーム機やコントローラーの修理をしていて、コントローラー修理Preludeと言うネットショップを経営しております。
しかしスイッチライトのゲームカードが認識されない症状は・・・
・ 自分で分解しないで直る
可能性があります。
スイッチライトのゲームカード読み込み不良の原因は、大きく分けて2つあります。
① ゲームカードスロットピン、及びゲームカードの接点部分の接触不良
② ゲームカードスロットのピンの変形や折れ
この2つの内、①の接触不良の場合は正しい掃除をすると確実に直ります。
しかし、②のピンの変形や折れはゲームカードスロット(下の画像の部品)を交換しないと直りません。
この記事では
・ 読み込み不良の原因が、ピンの変形や折れなのか、接触不良なのかを見分ける方法
・ 接触不良の場合の掃除のやり方
この2点について説明していきます。
この記事を読むと
・ ゲームカードを読み込まない原因がわかる
・ 接触不良でゲームカードを読み込まない場合は分解しないで直せる
こういったメリットがあります。
余談ですが、ほとんどの故障箇所はスイッチよりもスイッチライトの方が壊れにくいです。
興味のある方はこちらの記事【スイッチライトはスイッチよりも壊れにくい!!】をご覧ください。
ゲームカードとゲームカードスロットのチェック
ゲーム機のゲームカードスロット部分と読み込まなかったゲームカードを、目視でチェックしてみてください。
細かくてよく見えない時は、虫眼鏡や拡大鏡などで見てください。
ゲームカードスロット側
下の画像は、ゲームカードを入れる部分です。(画像はSwitchですがSwitch Liteも同じです)
画像の赤で囲っている所にピンが17本あります。
このピンが変形、折れなどがなければ掃除で直る確率が高いです。
・ 他のピンと比べて明らかに違う方向に向いているピンがある
・ ピンが折れている
ピンが1本でもこのような状態であれば、ゲームカードスロットを交換しなければ直りません。
※ カードスロットが壊れている状態でゲームカードを入れると、ゲームカードの接点部分にキズが入ります。
ゲームカード自体も壊れてしまうことがありますのでゲームカードを入れないでください。
掃除をしても絶対に直らないのでこちらをご覧ください。
ゲームカード側
ゲームカードを一回でも本体に入れると、通常は金色の部分に金属で擦れたような線が必ず入ります。
画像の赤で囲っているところをチェックしてみてください↓
問題はその線が画像の白で囲んだところのように、真ん中に細い線が1本ずつきれいに入っていれば、ピンの変形がない可能性が高いので掃除で直る確率も高いです。
※ 白で囲んだところだけでなく、金色の部分の全てに擦れた線があります。
この線が画像のような太さではなく
・ 途中で曲がっている
・ 途中で途切れている
このような状態でしたら、ピンが変形しているか折れているかのどちらかですので、ゲームカードスロットを交換しなければ直りません。
ゲームカードスロットの掃除
ゲームカードスロットのピンが問題なさそうでしたら掃除してみましょう。
スロットの掃除に使う道具の作り方
掃除するための道具を作ります。
ダンボール(厚さ1mm程)と紙やすり(#1000)を用意してください。
道具の作り方
① ダンボールを2㎝×7㎝に切る
② 紙やすりを2㎝×5㎝に切る
③ 切ったダンボールと紙やすりを、両面テープできれいに貼る
こんな感じです
ダンボールは厚すぎるとピンが変形してしまいます。
スロットの掃除のやり方
ゲームカードスロットの掃除のやり方を説明します。
用意する物
スロットの掃除
用意するものが揃ったらスロット内を掃除をします。
※ 画像はスイッチライトではなくスイッチですがやることは全く同じです。
※ 息は吹きかけないでください。逆に壊れます。
② 準備で作った紙やすりでスロットのピン部分をこすって錆や被膜を落とす
下の画像の向きにしてピンにヤスリの部分を当ててください。
③ エアーダスターでスロット内に溜まったやすりの粉を取り除く
④ 無水エタノールを細い綿棒にしみ込ませてピンを掃除する
届く範囲を撫でる程度にしてください。
※ 綿棒を奥まで強引に突っ込まないでください。ピンが変形して、カードスロットを交換しなければならなくなります。
⑤ エアーダスターで乾かす
⑥ 接点復活剤を細い綿棒にしみ込ませてピンに付ける
ここも届く範囲を撫でる程度にしてください。
※ 接点復活剤は少しだけです。絶対に直接付けないでください。
ゲームカードスロット掃除した後にやるべきこと
① ゲームカードを差し込んで認識されるかテストしてください。
② 読み込まなければゲームカード側が問題の可能性がありますので他のゲームカードで試してください。
③ 他のゲームカードも読み込まない場合はゲームカードスロットが壊れている可能性が高いです。
もしも新品のゲームカードを読み込まない場合は確実にスロットが壊れていますのでこちらをご覧ください。
接点不良の場合はゲームカードスロットを掃除すると、ほとんどの場合は読み込めるようになります。
ゲームカードによって読み込むようでしたら、読み込まないゲームカードを掃除することで直ります。
ゲームカードの掃除
スロットを掃除して、ゲームカードによって読み込むものと読み込まないものがある場合は、読み込まないゲームカードを掃除しましょう。
ゲームカードの掃除に使う道具の作り方
ゲームカードの掃除に使う道具を作ります。
綿棒と紙やすり(#1000)を用意してください。
① 綿棒の片方の先を切る(適当な細さの棒があればそれで代用できます)
② 紙やすり(#1000)を1㎝×3㎝に切る
③ ①の綿棒の棒の部分に両面テープを張る
④ ③の綿棒の棒の部分に②の紙やすりを巻く
これで完成です。
ゲームカードの掃除のやり方
ゲームカードの掃除のやり方を説明します。
用意するもの
ゲームカードの掃除
用意する物が揃ったらゲームカードを掃除します。
先ほど作った綿棒は②の作業のみで使用します。それ以外は普通の綿棒です。
① 準備で作ったものではない綿棒で埃や異物を除去します
② 準備で作った綿棒のやすりの付いている部分でこすって錆や被膜を落とします
③ エアーダスターで神やすりの粉を飛ばします
④ 綿棒に無水エタノールをしみ込ませて軽く掃除します
⑤ 綿棒に接点復活剤をしみこませて付けます
これでゲームカードの掃除は完了です。
ゲームカードとスロット両方を掃除しても読み込まない場合は、スロットを交換しないと直らないでしょう。
掃除しても直らない、ゲームカードスロットが壊れている場合
ピンの変形やピン折れなどの症状は、ゲームカードスロットを交換しないと直りません。
自分で修理すると安くすむがリスクがある
・ スロットのピンが変形している、折れている
・ スロットとゲームカードの両方を掃除しても直らない
上記のような症状は、スロット自体が壊れています。
スロットの部品を購入して自分で交換修理することも出来ます。
しかし今までに、スイッチライトを自分で修理しようとして、壊してしまった例をいくつも見てきました。
スイッチライトはジョイコンやプロコンと違ってゲーム機本体です。
ジョイコンやプロコン等は、万が一壊してしまっても買い替えればいいかもしれませんが、スイッチライトを壊してしまうと、本体ごとの買い替えになるので高額になりますし、最悪の場合データもなくなります。
自分で修理をする方へ
リスクを考慮した上で自力で直したいと言う方は、【スイッチライト ソフト読み込まない2つの分解修理方法 完全図解】で修理方法を解説しております。
修理方法を熟読してから自分でやるか修理に出すかを判断してください。
自分で修理をしようと考えている方はコントローラー修理Preludeで部品を販売しております。
・ スイッチライト ゲームカードスロット基板 2480円(税込)
カードスロット基板ごとの交換は、はんだ作業がありませんので自分で修理する方にはこちらがオススメです。
・ スイッチライト ゲームカードスロット単体 (Switch共通部品)980円(税込)
※ カードスロット単体の交換は安く修理できますがはんだ作業があり難易度も高い修理内容になります。
宜しければご利用ください。
修理に出す方へ
修理に出そうと考えている方は、コントローラー修理Preludeで修理もやっております。
・ スイッチライトソフト読み込み不良の修理 3480円(税込)
宜しければご利用ください。
コントローラー修理Preludeで修理を頼もうとお考えの方は、ショップの紹介記事【コントローラー修理Preludeの取扱説明書(ご利用前にお読みください)】で『注文のやり方』や『修理の流れ』などを詳しく説明しておりますので一度ご覧ください。
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