プロコンのホールエフェクトセンサースティックのデメリットを解説

ホールエフェクトセンサースティック Proコントローラー

ニンテンドースイッチの純正Proコントローラーのホールエフェクトセンサースティックをご存じでしょうか?

1,2年ほど前からよく話題になっており、『壊れないスティック』、『耐久性が良い』、『操作性が良い』などメリットについてはたくさんの情報があります。
しかしデメリットについてはあまりネットでも書かれていないように感じました。

・ ホールエフェクトセンサースティックって純正アナログスティックの上位互換?

・ 絶対にドリフトしないスティック?

・ 操作感は純正と同じ?

こういった疑問について今回はニンテンドースイッチのProコントローラー専用のホールエフェクトスティックセンサーについてメリット、デメリットを解説していきます。

コントローラーの修理屋をやっている管理人が、特にデメリットの部分を修理屋とゲーマー目線から深掘りしたいと思います

 

この記事を読むと・・・

・ ホールエフェクトセンサースティックのデメリットがわかる

・ ホールエフェクトセンサースティックと純正アナログスティックの違いがわかる

・ 自分の用途に合ったスティックがどちらかと言うことがわかる

前提としてあくまでニンテンドースイッチの純正Proコントローラーの当店で使用しているホールエフェクトスティックセンサーと純正アナログスティックについての解説です。

他のコントローラー(デュアルセンス、デュアルショックなど)には当てはまらない部分がありますのでご了承ください。

プロコンのスティックが壊れた際、ホールエフェクトセンサースティックを考慮している人は、違いを理解した上で、どちらのスティックが自分の使い方に合っているかを判断して頂ければと思います。

当店では純正のアナログスティック、ホールエフェクトセンサースティックどちらも販売しております。

 

 

ホールエフェクトセンサースティックとは

アナログスティックは、スティックを動かすと中の軸も一緒に動くことでセンサーが反応します。

ホールエフェクトセンサーは、磁石とホールセンサーでスティックの傾きを検知しています。
そのため物理的な接点がないため、摩耗による劣化やドリフトが起こりづらくなります。

 

ホールエフェクトセンサースティックのメリット

簡単にホールエフェクトセンサースティックのメリットを説明します。

センサーによる誤作動が起こりづらい

ホールエフェクトセンサースティックはスティックを動かしても物理的な接点がないので、センサーの摩耗によるドリフトの症状が大幅に軽減されます

当店でスティック修理をしたプロコンは2000台以上(修理会社で勤めていた時を合わすと3000台以上)ありますが、プロコンのアナログスティックの故障の60~70%ぐらいはスティックセンサーの誤作動によるものです。

その60~70%の故障原因の耐久性が高くなるので壊れづらいと言えるでしょう。

 

アナログスティックと同様に壊れる箇所

プロコンのスティックの故障で、スティックセンサー以外の故障は以下のような故障となります。

① 落下、ぶつけた、力を入れ過ぎた、などが原因でスティックが折れたり破損した状態(5%程)
② 押し込みボタンを押した状態でスティックを倒しこんだり、スティックを倒しこんだ状態で押し込みボタンを押したりすることが原因で起こるスティック内部の物理的な破損(20%程)
③ 自信で分解して壊してしまった、または接点復活剤を付けて動きが悪くなってしまったなど(5%程)
④ 接点不良によって押し込みボタンが反応しなくなる(2~3%程)

上記の4つの故障原因の内①、③、④の故障はホールエフェクトセンサースティックもアナログスティックと同じレベルで故障します

②の故障も全体の20%ぐらいあって意外と多いのですが、これについては多少構造が異なっておりますので不明です。
壊れやすいかもしれないし、壊れにくくなっているかもしれません。

②の故障はこちらの記事【プロコンのスティックを壊れにくくする予防対策(分解なし)】で詳しく説明しているので宜しければご覧ください。

プロコンのスティックを壊れにくくする予防対策(分解なし)
スイッチのプロコン(純正品)のスティックは消耗品なので使用しているといつかは必ず壊れます。プロコンスティック修理歴1000台以上の修理者がスティックを壊れにくくするための対策を詳しく説明していきます

 

ホールエフェクトセンサースティックのデメリット

ホールエフェクトセンサースティックはアナログスティックの上位互換のように言われておりますが、実際にはデメリットもあります。

操作感が変わる

今まで純正のアナログスティックでゲームをしていた人が、ホールエフェクトセンサースティックでゲームをすると違和感を感じる方が多いと思います。

倒しこむ操作が軽い

アナログスティックと比べて倒しこむ操作が少し軽く感じます。
これについては違和感は感じると思いますが、大抵の人はすぐに慣れるレベルです。

人によってはデメリットではなくメリットかもしれません。

最後まで倒しこんだ判定になる角度が小さい

スティックのデッドゾーン自体はアナログスティックと比べても変わりません

デッドゾーンとは?

スティックを傾けても反応しない範囲のことを言います。

ゲームをしていても、スティック補正画面で比べてみても違いを感じることは出来ませんでした。
純正のアナログスティックと同等とみて問題ありません。

因みにデッドゾーンが広すぎると操作がしづらく感じます。
狭すぎるとセンターの遊びが物理的に大きくなってきた際にドリフトすることがあります
これはスティックのセンサーの誤作動ではなく遊びが大きくなったことで指を離している状態でもセンターに戻り切っていないためにおこる症状です。
こういった故障をするとスティックごと交換しないと直りません。

デッドゾーンに関しては問題ありませんが、スティックを倒し始めて最後まで倒しこんだ判定(スティック補正画面の円の外周に当たる判定)になるストロークの幅が純正アナログスティックと大きく異なります

『倒していない状態を0』、『倒しこんだ状態(外装部分に当たる状態)を10』と仮定して、純正のアナログスティックでは8割程倒すと完全に倒しこんだ判定となります。

しかし、ホールエフェクトセンサースティックでは5割程倒しただけで完全に倒しこんだ判定となります。

つまりスティックを倒し始めてからスティックを倒しこんだ判定になるまでのストロークが、純正のアナログスティックと比べて約3割ほど短くなります

プレイするゲームによってはやりづらくなる可能性があります。

因みに私はスプラトゥーンをよくやっているのですが、ホールエフェクトセンサースティックに交換したプロコンだと、『スニーキング』で移動しているつもりが、しぶきを上げて敵にバレてしまったことが何度かありました。

『スニーキング』が出来なくなるわけではありません。慣れれば問題ないのかもしれませんが、純正のアナログスティックと比べるとシビアな操作が要求されることとなります。

遅延?

遅延についてはものすごいシビアに言うと遅延があるように感じました。

スティック補正画面で注意して何度も動作テストをしてみて僅かに遅延していると感じるほどのレベルです。

実際にゲームをしていて遅延を感じたことはありません。

※ あくまで個人でテストをしてみて感じただけの話です。
実際には遅延がない可能性もあります

アナログスティックと比べて高価

部品がアナログスティックと比べると高いです。

原価自体が高いため、当店でも部品販売、修理どちらもアナログスティックよりホールエフェクトの方が高くなっております。

 

まとめ

今回の記事ではホールエフェクトセンサースティックのデメリットを中心に解説させて頂きました。

ホールエフェクトセンサースティックに向いている人

・ スティックセンサーの誤作動で何度も故障した人
故障箇所の耐久性が高くなります。

・ RPG、アドベンチャーゲームなどを好んでやる人
シビアな操作が要求されないゲームにはメリットがあります。

・ FPS、TPS、などの対戦ゲームをしない人や、スティックのシビアな操作が要求されるゲームをしない人

純正のアナログスティックに向いている人

・ スティックセンサーの箇所以外の故障が多い人
落下などによる衝撃、力を入れ過ぎて壊してしまうなどの物理的な破損でよく壊してしまう人

・ FPS、TPS、などの対戦ゲームをする人や、スティックのシビアな操作が要求されるゲームをする人
アナログスティックと比べて操作感が変わる部分がありますので、最初は違和感を感じます。
人によっては慣れれば問題ないかもしれません。

使い方次第で選ぶのが良い

デメリットも意外とありますが、使う用途によっては、ホールエフェクトセンサースティックは純正のアナログスティックと比べて完全な上位互換にもなります。

 

当店ではホールエフェクトセンサースティック、純正のアナログスティックのどちらも部品販売と修理をやっております。

Proコントローラーのスティック交換をご自分でやろうとお考えの方はこちらの記事【準備編】【分解編】【はんだ作業編】を参考にしてください。

Yahooショッピングはこちらになります。

プロコンのスティックの修理を考えている方は、今回の記事を一読した上でご自分の用途に合ったスティックをお選びください。

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