スイッチとスイッチライト、どちらを購入しようか迷っていませんか?
・ 家族がいる場合はスイッチ、一人暮らしだったらスイッチライト
・ スイッチライトはゲーム配信が出来ないからスイッチ
など色々な意見があり迷うところも多いのですが・・・
この記事ではそういった機能的な部分のメリットやデメリットは完全に無視して
『スイッチ』と『スイッチライト』はどちらが故障しやすいかと言うことに焦点を当ていきます。
結論から言うとスイッチライトの方が壊れにくいです。
僕は『コントローラー修理Prelude』と言うネットショップでゲーム機やゲームコントローラーの郵送修理をしております。
【追記:2022年1月19日】
ヤフーショッピングの『コントローラー修理Preludeヤフー店』がOPENしました。
このネットショップをやる前職は『あすか修繕堂』と言う修理会社で修理についての勉強もさせて頂いておりました。
僕が『あすか修繕堂』で働くまでの経緯を書いた暇つぶしの記事【あすか修繕堂(修理会社)と私の出会い】もありますのでお暇な方は読んで頂ければ嬉しく思います。
今までスイッチ本体1300~1700台、スイッチライト350~400台ほど修理をしてきました。
※2022年6月時点
修理をしていると、壊れやすい点や壊れにくい点など色々な事がわかってきます。
この経験をもとにこの記事では
・ スイッチとスイッチライトはどちらが壊れやすいか?
・ 壊れやすい箇所ごとの比較
・ 箇所ごとの壊れる原因、予防策、修理費用
以上のことを説明していきます。
この記事を読むと
・ 各箇所ごとの壊れやすさがわかる
・ 各故障のおおよその修理費用がわかる
・ スイッチライトの壊れにくさがわかる
・ スイッチ、スイッチライトを相対的に比べられる
上記の内容がわかります。
これからスイッチとスイッチライトのどちらを買おうか迷っている方は是非参考にしてください。
この記事でのスイッチは有機ELモデルではなく旧型のスイッチです。
スティックの故障
スティックが誤作動する故障です。
スイッチライト かなり壊れやすい
スティックは消耗品と考えてください。
有機ELモデルのジョイコンのスティックも同様に壊れます。
部品は同じもの
ジョイコンのスティックとスイッチライトのスティックは、グリップ部分の色が違うだけで部品は全く同じものです。
そのためスティックは、基本的には壊れやすさは変わらないと考えて良いでしょう。
※ スティック基板の底の部分を押さえていれば、ドリフト現象が出にくいです。
部品は同じでも機種が変われば構造が変わりますので、寿命が変わる可能性もあります。
修理代はスイッチライトの方が高い
メーカー修理、修理業者いずれもスイッチのジョイコンの方が安いです。
スイッチライトは右スティックと左スティックで修理の難易度が変わるため、修理業者のほとんどは右スティックの方が修理代金が高くなっております。
当店(ネットショップ)では下記の料金で修理しています。
ジョイコン スティック修理 980円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト Lスティック修理 2280円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト Rスティック修理 3480円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト LR両方のスティック修理 4980円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライトは左右同時の修理がオススメです。
長い目で見ると一番コストがかからない修理です。
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
Rボタンの故障
Rボタンが反応しなくなる故障です。
スイッチライト 壊れにくい
どちらも基板に直付けされているタクトスイッチです。
しかし、あまり知られてませんが、スイッチライトのRボタンは改善されています。
部品、構造の違い
ジョイコンのRボタンは、基板にはんだで直付けされているだけです。
そのため構造上、強度が弱く壊れやすくなっています。
・ ボタンを連打したり強く押すと外れやすい
スイッチライトのRボタンは、ジョイコンのRボタンと同じく基板に直付けされているのですが、タクトスイッチの構造が違います。
基板側に貫通している小さな穴があり、タクトスイッチの足の部分がこの穴に入り、はんだで固定されています。
文章だとわかりにくいのでスイッチライトのRボタンの裏側の画像を載せておきます↓↓
スイッチライトのRボタンタクトスイッチの裏側
つまり・・・
基板の上にタクトスイッチを置いた状態ではんだ付けされている
・ スイッチライト
基板の穴2ヶ所にタクトスイッチを固定した状態ではんだ付けされている
この違いによりタクトスイッチが基板から外れるということは少なくなります。
※ 絶対に外れないわけではありません。
ただし、接点不良などで反応しなくなることはジョイコン同様にあります。
修理代はスイッチライトの方が高い
スイッチライトのRボタンは壊れにくいですが、修理代は基本的にスイッチライトの方が高くなります。
理由はジョイコンのRボタン修理よりも、スイッチライトのRボタン修理の方が手間がかかるためです。
決してぼったくっている訳ではありません。
スイッチライトのRボタンは壊れることも少ないので、修理している店も少ないです。
ネットショップでは下記の料金で修理しています。
ジョイコン Rボタン修理 1580円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト Rボタン修理 4480円(税込)
ヤフー店はこちら
※ ジョイコンと同じタクトスイッチを取り付けるため強度が落ちます。(ジョイコンよりは強度はあるが純正品よりは落ちる)
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
ゲームカード(ソフト)読み込み不良
ゲームカードが読み込めなくなる故障です。
スイッチライト 壊れにくい
ゲームカードスロット基板の違い
スイッチのゲームカードの読み込み不良の原因は大きく分けて3つあります。
スイッチのゲームカード読み込み不良の原因
① 接点不良 15%
② ピンの折れ、変形 25%
③ カードスロット基板の故障 60%
スイッチライトのゲームカードの読み込み不良の原因
① 接点不良 40%
② ピンの折れ、変形 60%
掃除のやり方を【スイッチライト ソフト読み込まない! 無料で直せる超簡単な方法!!】で詳しく解説しておりますのでゲームカードを読み込まなくてお困りの方はご覧ください。
②は過失による故障です。
ピン折れやピンの変形は、ゲームカードを逆向きで入れたり、斜めに入れてしまったりすることが原因で壊れてしまいます。
スイッチライトはタッチパネルも壊れにくい
スイッチはゲームカードスロット基板の故障により、タッチパネルも壊れることがあります。
スイッチライトのタッチパネルはメイン基板に直接つながっています。
修理代は比較的スイッチライトの方が安い
スイッチはゲームカードスロットだけではなく、ゲームカードスロット基板が故障するため修理代が全体的に高く(部品が高額のため)なります。
スイッチライトはゲームカードスロット基板の部品が、スイッチと比べて安いため修理代も安くなります。
ネットショップではスイッチライトのみ下記の料金で修理しています。
スイッチライト ゲームカード読み込み不良の修理 3480円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチの修理は現在やっておりません。
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
自分で修理される方は部品も販売しております。
スイッチライト ゲームカードスロット基板 2480円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト ゲームカードスロット(単体) 980円(税込)
ヤフー店はこちら
この部品はスイッチと共通の部品です。
※ スロット基板が壊れている場合は交換しても直りません。
部品を購入して自分で直したい方は、こちらの記事【スイッチライト ソフト読み込まない2つの分解修理方法 完全図解】で修理方法を解説してますので参考にしてください。
SDカード認識不良
SDカードを認識しなくなる故障です。
スイッチライト 壊れにくい
スイッチのSDカード認識不良はかなり多い
SDカードが認識しなくなる故障は、普通に使用していればカセット程の抜き差しもしないので、壊れることはありません。
しかしスイッチは構造上に大きな欠陥があるためSDカードを認識しなくなることが多々あります。
こちらの記事【ニンテンドースイッチSDカードを認識しない原因は構造上の欠陥!!】で詳しく解説しております。
スイッチライトは基板に直付けされているため普通に使用していれば壊れることはないでしょう。
修理代は同じぐらい?
スイッチのSDカード読み込み不良の修理は、基本的に基板修理になりますので高くなります。
スイッチライトの修理はしたことありませんが、手間を考えると同じぐらいの修理代になると思います。
ネットショップではスイッチのみ下記の料金で修理しています。
スイッチ SDカードを認識しない症状の修理 3980円(税込)
ヤフー店はこちら
現在は『SDカード認識不良の修理』は休止させて頂いております。
理由が気になる方はこちらをご覧ください。
スイッチライトの修理はやっておりません。
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
冷却ファンの故障(高温スリープ)
冷却ファンが回らなくなる故障です。
ファンが壊れると重大な故障(基板破損)の原因になりますので、早急に修理に出すようにしてください。
スイッチライト 壊れにくい
テレビモードがメインだと壊れやすい
スイッチのテレビモードはドックに入れてプレイします。
ドックに入れた状態だと、熱の逃げ場所がなくなり、ファンが壊れやすくなります。
皮肉なことに、熱を放出するための冷却ファンが熱によって壊れます。
何故熱がこもるとファンが壊れるかと言うのは・・・
・ 知らなくても普通の人は問題ない
・ 長文になるため読んでる人が眠たくなる
・ 書くのが面倒くさい
上記の理由で詳しくは説明しませんが、スイッチの方が壊れやすいとだけ理解してもらえればいいかと思います。
CPU21の機体も壊れやすい
スイッチは分解すると基板にHAC-CPU-〇〇と番号が書いてあります。
その中でHAC-CPU-21と印字されている機体限定でファンが故障しやすいです。
修理代は同じくらい
修理代は同じくらいです。
部品代(冷却ファン)はスイッチライトの方が高いです。
ネットショップでは下記の料金で修理しています。
スイッチ 冷却ファンが回らない症状の修理 3980円(税込)
ヤフー店はこちら
スイッチライト 冷却ファンが回らない症状の修理 4480円(税込)
ヤフー店はこちら
※ あまり壊れることがないため、現在は修理をしておりません。
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
自分で交換修理される方は部品も販売しております。
※ メイン基板が壊れている場合はファンを交換しても直らないことがあります。
※ 一度使用したものは返品が出来ませんので作業に自信のない方やファン以外の故障の可能性が高そうな場合は修理のご注文をお勧めします。
ジョイコンの認識不良
スイッチ限定ですがジョイコンが認識しなくなる故障です。
スイッチライト 壊れない
スイッチによく起こる認識不良
スイッチ限定の壊れやすい症状です。
原因は本体側の故障、ジョイコン側の故障、単純な接点不良、基板故障など様々です。
スイッチライトはジョイコンがありませんので、認識不良の故障はありません。
修理代はそこそこ高い
ジョイコンの認識不良の修理代は原因も様々で、修理代金もある程度高くなります。
ネットショップでは下記の料金で修理しています。
左側ジョイコンの認識不良の修理 3980円(税込)
ヤフー店はこちら
右側ジョイコンの認識不良の修理 3980円(税込)
ヤフー店はこちら
左右両方のジョイコンの認識不良の修理 5980円(税込)
ヤフー店はこちら
※ 郵送修理は送料が別途かかります。
ブルースクリーン、電源不良
スイッチライト ごくごく稀に壊れる
ブルースクリーンの原因
ブルースクリーンは基板に搭載されているチップの破損やはんだクラックなどによって起こります。
はんだクラックが起こりやすい原因のひとつが
② スイッチ本体がドックで囲まれているので熱がこもる
③ 本体が熱くなることでスイッチ本体が湾曲する
④ 基板も湾曲するため固定されているチップにはんだクラックが入る
このような流れで壊れることがあります。
テレビモードで遊ぶときは、社外品の外付けのファンや扇風機などで、本体に風を当てながらゲームするのが予防策としてお勧めです。
スイッチライトもブルースクリーンの症状になることはありますが、スイッチと比べると確率は低いです。(上記のような理由がないため)
しかし冷却ファンが壊れていて異音がしたり、長時間ゲームをしていてもファンが回っていないようでしたら、早めに修理に出しましょう。
重大な故障の予防につながります。
ブルースクリーンは買い替えがお勧め
ブルースクリーンや、電源不良などは致命的な故障になることがあります。
メーカー修理は間違いなく基板交換でデータも消えるし修理代も高額です。
修理業者も修理している所もありますが、いずれも高額ですし修理後の再発も起こりやすいので、よほどデータが大事でなければ買い替えをお勧めします。
分解による過失の故障
壊れやすいとか壊れにくいということとは少し話がズレますが、自己分解の過失による故障の多さを比較します。
※ あくまで修理をしてきた体感的な話です。
スイッチライト メチャクチャ多い
どちらもメチャクチャ多いです。
自己分解による故障の修理をした数はスイッチの方が多いです。
しかしスイッチライトの方が自分で壊してしまう率は高いです。
何故かと言うと、そもそもスイッチライトは壊れにくいしスイッチほど売れている訳ではないので、修理に出すこともスイッチと比べると圧倒的に少ないです。
スイッチライトは、その少ない分母の割には自己分解による故障の修理がかなり多いです。
結論は・・・
スイッチライトは分解すると壊しやすい
と言うことになります。
分解による故障の一例ですがスイッチライトの十字キーの故障についての記事【スイッチライト 十字キーが反応しなくなった故障の原因は?】を書いております。
興味のある方はご覧ください。
まとめ
一目でわかりやすいように表にまとめてみました。
・ 壊れやすさは★が多いほど壊れやすい
・ 修理価格は★が多いほど高額
スイッチ | スイッチライト | |||
壊れやすさ | 修理価格 | 壊れやすさ | 修理価格 | |
スティック不良 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
Rボタン | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
カセット読み込み不良 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
SDカード認識不良 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
冷却ファンの故障 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
ジョイコン認識不良 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 壊れない | |
ブルースクリーン 起動不良 |
★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
いかがでしたでしょうか?
スイッチライトは、スティックが壊れたら修理代が高いし自分で修理をするには敷居が高い部分もあります。
そのために『スイッチライトは壊れやすいと誤解されている』部分があります。
しかしスティック以外の故障に関してはスイッチの方が壊れやすいです。
故障は機体の「アタリ」「ハズレ」や、扱い方、保管の仕方などによって変わりますので一概にはいえません。
しかし基本的には長い目で見て考えると、修理代はスイッチよりもスイッチライトの方が安くおさえられる可能性が高いです。
もしもスイッチとスイッチライトの購入を、故障や修理代のことで悩んでいるなら間違いなくスイッチライトの購入をオススメします。
スイッチライトの故障で一番多いスティックの故障は、コントローラー修理Preludeでスティック修理を比較的安くやっておりますので、スティックが壊れてお困りの際はご利用ください。
ヤフーショッピングのコントローラー修理Preludeヤフー店でも同じ価格で修理しています。
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